ワクチン予約、NTTが異例の通信制限 「早い者順」で混乱

高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種の受け付けが本格化している。
10日は多くの自治体で予約の電話がつながりにくくなり、異例の通信制限も行われた。市民が役所に詰めかけたところもあり、全国的に混乱が見られた。政府は接種を急ぐとしているが、受け付け方法の見直しが求められそうだ。
高齢者向けのワクチン接種は65歳以上が対象だ。自治体から「接種券」が届いたら、場所や日時を電話やネットで予約するところが多い。日時の予約が「早い者順」になっているところもあり、予約が殺到するところがめだった。
NTT東日本と西日本は約200自治体の番号について、発信を制限する可能性があると9日夜に予告していた。回線が混み合い影響が通信網全体に広がって警察や消防への通報ができなくなるのを防ぐためだ。
携帯大手4社と連携し、固定電話だけでなく携帯電話からも制限する準備を進めた。公衆電話などからの発信も対象になったという。こうした大規模な通信制限が予告されるのは極めて異例だ。携帯大手の広報担当者によると「NTTが事前に予告するのは聞いたことがない」という。10日は複数の自治体の番号について、制限が実施された。申請者がかけようとしても「ただいま電話が混みあっています」などの音声が流れるケースが多発した。
これから受け付けを本格化する自治体もあり制限は今後も行われそうだ。11日はNTT東日本は約20、NTT西日本は約128自治体の番号について実施する可能性がある。両社は「つながらない場合には時間をおいてかけ直すか、ネットなどの代替手段を活用してほしい」と呼びかける。