「TikTokでわざと下着を」「46歳の男性が19歳のイケメンモデルになりすまし…」 元捜査一課刑事が明かす子どもを狙ったSNS性犯罪の”手口”

わいせつ行為、強制性交、自撮り性被害をはじめとした児童・生徒が狙われる性犯罪事件が後を絶たない。未成年を狙った性犯罪で特に増えているのは、SNSやオンラインゲームを使って巧妙に子どもを誘い出すケース。スマホやゲームが生活の一部となっている子どもたちは、家にいても親の目の届かないところで危険にさらされているのだ。
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では、どのような手口に子どもはだまされるのか? 子どもを守るために親にできることはなにか? 元埼玉県警察本部捜査一課の刑事で、デジタル犯罪防止アドバイザーとして活動している佐々木成三さんに、子どもを狙った性犯罪の実態と防止策について聞いた。(全2回の1回目。後編を読む)
(撮影:文藝春秋/山元茂樹)

◆ ◆ ◆
―― SNSやゲームを利用した犯罪被疑者の犯行動機は、「未成年との性交目的」が70%。佐々木さんの著書にあるこのデータに驚きました。しかも、だまされる子どもたちの多くは、犯人を悪い人だと思っていないんですね。
佐々木成三(以下、佐々木) 「2019年(令和元年)の犯罪情勢」によると、SNSが原因で事件に巻き込まれた未成年の被害児童数は過去最多の2095人になりました。過去5年間で26.8%増えています。子どもが犯罪者と接点を持つのは、おっしゃる通り、犯罪者だと思っていないからです。それどころか、金品をくれる人、相談に乗ってくれるやさしい人、一緒に遊んでみたい人といったプラスの理由で、相手に会ってしまう子がほとんどです。
――性犯罪者は、具体的にどんな手口で子どもをだますのでしょうか。佐々木 たとえば、小学6年生の女の子が誘拐された事件は、成人男性がオンラインゲームのチャットで女の子に話しかけたことがきっかけでした。2人が毎日一緒にゲームをするうちに、その女の子は男性のことを「ゲームが強くて学校や家での悩みも聞いてくれるやさしいお兄さん」と思うようになっていった。そして、「一緒にゲームをやろうよ」と誘ってきた男と公園で待ち合わせて、車で連れ去られました。「“会ったことがない人”から誘われてもついていってはいけない」 両親が捜索願いを出して、その子は2日後に無事発見されて保護されましたが、同様の手口で長期監禁される子や、最悪の場合は殺される事件も起きています。大人は子どもに、「知らない人についていったらダメ」と言いますが、子どもたちにとってSNSやゲームで交流している相手は「知らない人」ではないんですね。 犯罪目的でSNSを使っている人は、相手の信用を得るために別人格になりきって、偽アカウントを育てます。ターゲットにした子の趣味関心、フォロワーの交友関係などを調べ上げて、同じ人をフォローしたり同じ投稿にコメントするなど、信頼できる存在感をアピールします。そして相手からフォローしてもらった瞬間から、慎重にアプローチを仕掛けていくのです。 そんな相手と毎日コミュニケーションしていれば、実際に会ったことがなくても、「親や先生より何でも話しやすい人」だと思ってもおかしくありません。ですから親も学校も、「知らない人」はどんな人なのか、再定義する必要があるのです。「“会ったことがない人”から誘われても絶対についていってはいけない」「子どもに連絡をしてくる大人はすべて悪い人だと思ったほうがいい」と、教えたほうがいいでしょう。TikTokでわざとパンチラを見せフォロワー数を増やす女の子も―― 警察が2020年に摘発した児童ポルノ事件は2757件、18歳未満の被害児童は1320人。そのうち約8割は中学生と高校生で、だましたり脅したりして裸の写真を送らせる「自画撮り」の被害にあった者は511人もいます。佐々木 捜査の対象にならないまま被害に遭っている児童・生徒は、その10倍以上はいると僕は思っています。 中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
佐々木 たとえば、小学6年生の女の子が誘拐された事件は、成人男性がオンラインゲームのチャットで女の子に話しかけたことがきっかけでした。2人が毎日一緒にゲームをするうちに、その女の子は男性のことを「ゲームが強くて学校や家での悩みも聞いてくれるやさしいお兄さん」と思うようになっていった。そして、「一緒にゲームをやろうよ」と誘ってきた男と公園で待ち合わせて、車で連れ去られました。「“会ったことがない人”から誘われてもついていってはいけない」 両親が捜索願いを出して、その子は2日後に無事発見されて保護されましたが、同様の手口で長期監禁される子や、最悪の場合は殺される事件も起きています。大人は子どもに、「知らない人についていったらダメ」と言いますが、子どもたちにとってSNSやゲームで交流している相手は「知らない人」ではないんですね。 犯罪目的でSNSを使っている人は、相手の信用を得るために別人格になりきって、偽アカウントを育てます。ターゲットにした子の趣味関心、フォロワーの交友関係などを調べ上げて、同じ人をフォローしたり同じ投稿にコメントするなど、信頼できる存在感をアピールします。そして相手からフォローしてもらった瞬間から、慎重にアプローチを仕掛けていくのです。 そんな相手と毎日コミュニケーションしていれば、実際に会ったことがなくても、「親や先生より何でも話しやすい人」だと思ってもおかしくありません。ですから親も学校も、「知らない人」はどんな人なのか、再定義する必要があるのです。「“会ったことがない人”から誘われても絶対についていってはいけない」「子どもに連絡をしてくる大人はすべて悪い人だと思ったほうがいい」と、教えたほうがいいでしょう。TikTokでわざとパンチラを見せフォロワー数を増やす女の子も―― 警察が2020年に摘発した児童ポルノ事件は2757件、18歳未満の被害児童は1320人。そのうち約8割は中学生と高校生で、だましたり脅したりして裸の写真を送らせる「自画撮り」の被害にあった者は511人もいます。佐々木 捜査の対象にならないまま被害に遭っている児童・生徒は、その10倍以上はいると僕は思っています。 中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
両親が捜索願いを出して、その子は2日後に無事発見されて保護されましたが、同様の手口で長期監禁される子や、最悪の場合は殺される事件も起きています。大人は子どもに、「知らない人についていったらダメ」と言いますが、子どもたちにとってSNSやゲームで交流している相手は「知らない人」ではないんですね。 犯罪目的でSNSを使っている人は、相手の信用を得るために別人格になりきって、偽アカウントを育てます。ターゲットにした子の趣味関心、フォロワーの交友関係などを調べ上げて、同じ人をフォローしたり同じ投稿にコメントするなど、信頼できる存在感をアピールします。そして相手からフォローしてもらった瞬間から、慎重にアプローチを仕掛けていくのです。 そんな相手と毎日コミュニケーションしていれば、実際に会ったことがなくても、「親や先生より何でも話しやすい人」だと思ってもおかしくありません。ですから親も学校も、「知らない人」はどんな人なのか、再定義する必要があるのです。「“会ったことがない人”から誘われても絶対についていってはいけない」「子どもに連絡をしてくる大人はすべて悪い人だと思ったほうがいい」と、教えたほうがいいでしょう。TikTokでわざとパンチラを見せフォロワー数を増やす女の子も―― 警察が2020年に摘発した児童ポルノ事件は2757件、18歳未満の被害児童は1320人。そのうち約8割は中学生と高校生で、だましたり脅したりして裸の写真を送らせる「自画撮り」の被害にあった者は511人もいます。佐々木 捜査の対象にならないまま被害に遭っている児童・生徒は、その10倍以上はいると僕は思っています。 中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
犯罪目的でSNSを使っている人は、相手の信用を得るために別人格になりきって、偽アカウントを育てます。ターゲットにした子の趣味関心、フォロワーの交友関係などを調べ上げて、同じ人をフォローしたり同じ投稿にコメントするなど、信頼できる存在感をアピールします。そして相手からフォローしてもらった瞬間から、慎重にアプローチを仕掛けていくのです。 そんな相手と毎日コミュニケーションしていれば、実際に会ったことがなくても、「親や先生より何でも話しやすい人」だと思ってもおかしくありません。ですから親も学校も、「知らない人」はどんな人なのか、再定義する必要があるのです。「“会ったことがない人”から誘われても絶対についていってはいけない」「子どもに連絡をしてくる大人はすべて悪い人だと思ったほうがいい」と、教えたほうがいいでしょう。TikTokでわざとパンチラを見せフォロワー数を増やす女の子も―― 警察が2020年に摘発した児童ポルノ事件は2757件、18歳未満の被害児童は1320人。そのうち約8割は中学生と高校生で、だましたり脅したりして裸の写真を送らせる「自画撮り」の被害にあった者は511人もいます。佐々木 捜査の対象にならないまま被害に遭っている児童・生徒は、その10倍以上はいると僕は思っています。 中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
そんな相手と毎日コミュニケーションしていれば、実際に会ったことがなくても、「親や先生より何でも話しやすい人」だと思ってもおかしくありません。ですから親も学校も、「知らない人」はどんな人なのか、再定義する必要があるのです。「“会ったことがない人”から誘われても絶対についていってはいけない」「子どもに連絡をしてくる大人はすべて悪い人だと思ったほうがいい」と、教えたほうがいいでしょう。TikTokでわざとパンチラを見せフォロワー数を増やす女の子も―― 警察が2020年に摘発した児童ポルノ事件は2757件、18歳未満の被害児童は1320人。そのうち約8割は中学生と高校生で、だましたり脅したりして裸の写真を送らせる「自画撮り」の被害にあった者は511人もいます。佐々木 捜査の対象にならないまま被害に遭っている児童・生徒は、その10倍以上はいると僕は思っています。 中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
TikTokでわざとパンチラを見せフォロワー数を増やす女の子も―― 警察が2020年に摘発した児童ポルノ事件は2757件、18歳未満の被害児童は1320人。そのうち約8割は中学生と高校生で、だましたり脅したりして裸の写真を送らせる「自画撮り」の被害にあった者は511人もいます。佐々木 捜査の対象にならないまま被害に遭っている児童・生徒は、その10倍以上はいると僕は思っています。 中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
―― 警察が2020年に摘発した児童ポルノ事件は2757件、18歳未満の被害児童は1320人。そのうち約8割は中学生と高校生で、だましたり脅したりして裸の写真を送らせる「自画撮り」の被害にあった者は511人もいます。佐々木 捜査の対象にならないまま被害に遭っている児童・生徒は、その10倍以上はいると僕は思っています。 中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
佐々木 捜査の対象にならないまま被害に遭っている児童・生徒は、その10倍以上はいると僕は思っています。 中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
中学生の自撮り性被害が増えているのは、裸やわいせつな画像を自撮りすることにどんなリスクがあるか、最悪の事態がわかっていないからです。「好きだから」「すぐ削除するから」「誰にも見せないから」といった相手の言葉を信じたり、裸の写真と何かを取引して脅されたりしたら、さっさと送ったほうがマシだと思ってしまう子もいます。 それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
それと女の子は、中学生くらいから自分が女性として認められることを意識しはじめます。異性から「きれいだね」「かわいいね」と言われることで、承認欲求を満たそうとする子も多い。そういう子は、たとえばTikTokに自分がダンスしている動画を投稿して、わざとパンチラを見せてフォロワー数を増やすこともあります。承認欲求から自撮りの性的画像を送る女子高生―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
―― 自分から犯罪者にアピールするような行為ですね。佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
佐々木 元人気YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ法違反で逮捕されたときも、当時15歳の女子高生にわいせつ画像を送らせました。あの事件も、有名人に裸の画像を送って自分を認めてもらいたいと思う、思春期の女の子の承認欲求を利用した悪質な手口ですよね。 一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
一般人のケースでは、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」で逮捕された30代の男性の例で、SNSで女子中学生に近づくため、同性の同級生になりきってやりとりしていました。交流を続けて仲良しのフリをしながら、インターネットで入手した別の女の子のわいせつ画像を送り、「私も送ったからあなたも見せてよ」と裸の写真を送らせたのです。その男のスマホには、数百枚の未成年のわいせつ画像が保存されていました。 本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
本にも書きましたが、46歳の男性が、19歳のイケメンモデルになりすまし、ネット掲示板で知り合った中学生1600人とやりとりして、そのうち100人以上が自撮り性被害に遭った例もあります。児童ポルノ法違反は単純所持、製造、提供がほぼワンセット―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
―― 中高生は異性と付き合いはじめる子もいるので、恋愛相手の裸の画像を撮ったり撮らせたりする子もいるかもしれません。被害者はもちろん、加害者にならないための子どもへの教育も必要です。児童ポルノに関連する犯罪の種類と罰則も、簡単に教えていただけますか。佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
佐々木 18歳未満の児童の裸やわいせつな写真画像をスマホに保存していると、「単純所持」による児童ポルノ禁止法違反。未成年に裸の写真や動画を撮らせて送らせたり、自分で撮影すると、「児童ポルノ製造罪」。どれも懲役もしくは罰金です。 旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
旭川で凍死した少女をイジメた加害者たちのように、児童ポルノをSNSでシェアしたり、インターネット上で不特定多数の人に閲覧させると、成人であれば5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科せられる犯罪になります。 過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
過去につき合っていた異性や、元配偶者の性的画像や動画をインターネット上に無断で公開すると、「リベンジポルノ防止法違反」で3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。ただ、児童ポルノ法違反で捕まるケースはほとんど、単純所持、製造、提供すべてがワンセットになっています。つまり、それだけ罪が重くなるんですね。ネットの世界から児童ポルノがなくなることはない―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
―― そうした性犯罪は、どのように発覚するケースが多いのでしょうか。佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
佐々木 もちろん警察がサイバーパトロールをして、わいせつ画像、児童ポルノなどの違法サイトを検挙したり、違法画像の流通防止対策などはしています。でも、違法画像を扱う闇サイトやまとめサイトがなくなることはないので、ネットの世界から児童ポルノがなくなることもないと思います。 他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
他によくあるのは、別の事件の容疑や犯罪で逮捕した人のスマホやパソコンを確認して、児童ポルノの画像が見つかるケースです。たまたま補導した未成年の女の子のスマホを確認して、自撮りの性的画像が見つかることもあります。その場合は、「この写真、誰かに頼まれて撮った? 誰かに送ったの?」と聞いて、送った相手がいれば「児童ポルノ製造罪」で捕まります。親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
親のSNS投稿がきっかけでストーカー被害にあった娘―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
―― 制服姿の自撮り写真をTwitterに投稿した女子高生が、ストーカー被害に遭うこともあるそうですね。入学式や運動会など、子どもの個人情報がわかる写真をSNSで公開する親も多いので心配です。佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
佐々木 ある父親が、高校生になった自慢の娘さんの入学式の写真をFacebookに投稿したら、フォロワーの1人がその画像をスクショして、女子高生の写真専門の掲示板サイトに転載しました。その後、サイト内の「特定班」と呼ばれる人たちが、娘さんの通学路や生活範囲を割り出したため、ストーカー被害に遭ったケースもあります。その娘さんは、自分の写真がFacebookに載ったことなど知りませんでした。「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
「特定班」と呼ばれる人たちは、不適切画像や動画をわざと炎上させることを目的にしています。そのため、ターゲットにした女の子の実名、学校、顔写真、メールアドレスなどの個人情報を特定して、「#拡散希望」「#JK」などのハッシュタグをつけて拡散させるのです。 Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
Instagramのストーリーのように、一定の時間が経つと自動的に消える動画であっても、彼らは目をつけた女の子の画像を切りとって保存します。そして、闇サイトに転載したり、不特定多数に向けて拡散することもあるのです。中高生以上になると、自分でSNSに画像や動画を投稿する子も増えるので、彼らのカモになる危険性が高まります。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すこと――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
――聞けば聞くほど怖くなります……。親がやるべきことはありますか?佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
佐々木 こういう話をすると、「危険だから子どもにスマホは持たせないほうがいい」と考える親もいるかもしれません。でも今、中古のスマホならメルカリで安く手に入ります。親が使わなくなったスマホを隠れて持ち出して、Free-wifiがある場所で利用して、犯罪に巻き込まれる子もいます。 今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
今はGIGAスクール構想で、小学生にも1人1台タブレットが配付される時代です。中高生になると、部活や友だちとの連絡網にSNSやLINEを使っている子も多いですよね。未成年だからといって、スマホを利用禁止にするのは不可能なのです。 となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
となると、まずやるべきことは、有害サイトをブロックしたり、閲覧制限のフィルタリング設定をしたり、利用時間を制限することだと思うかもしれません。もちろんそれもやったほうがいいですが、ネットの世界に、「こうすれば安全」という方法はありません。どんなに制限をかけたところで、抜け道がないとは限らないからです。もっとも危険度が高いのは、親のアカウントを貸すことだということも、知らない人がほとんどです。スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
スマホを持つことのリスクや危険性を正しく教えること―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
―― 原則として、13歳未満の子どもはアカウントをつくれませんので、自分のアカウントを貸している親御さんは多いでしょうね。佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
佐々木 多くの親は子どもに自分のスマホを与えたり、親のアカウントでゲームをやらせています。でもそれが、子どもと見知らぬ他人が接点を持つきっかけにつながるんです。 一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
一番リスクが少ないのは、iPhoneであれば「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」で、子どものIDを親が管理できる共同アカウントをつくることです。その上で、「あんしんフィルター」などのフィルタリング機能を設定して、アプリのインストールやゲームの課金も、親の許可がなければできないようにしたほうがいいでしょう。 それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
それでも安心はできません。次に親がやるべきことは、スマホを持たせないことではなく、スマホを持たせたうえで、リスクや危険性を正しく教えることです。スマホによって未成年が被害に遭う事件をニュースで見たら、子どもと話し合って、どうすれば犯罪に巻き込まれないか教えてあげてください。わいせつな写真が一度ネットで公開されたら、デジタルタトゥーとして一生残ります。だから絶対に、自分の裸の写真は撮らない、撮らせないということを、親は子どもにしっかり伝えてあげてほしいです。「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
「逃げたら教師になれないよ」と脅されて… 元捜査一課刑事が明かす「闇バイト」「現金プレゼント」で人生の落とし穴にハマる人の共通点” へ続く(樺山 美夏)
(樺山 美夏)