自衛隊の1日1万人接種、「大丈夫か」 元防衛相が懸念

政府は新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、東京と大阪に「大規模接種センター」を設置する方針を決定。
運営を自衛隊が担い、「1日1万人」の接種目標を掲げ、5月24日にオープン予定だ。
この試みについて、小野寺五典元防衛相は10日の自民党本部の会合で、「『1日1万人』という目標も出ているが、本当にそのような過重なことが、隊員に課せられて大丈夫なのか」と指摘。その上で、「安全保障の環境が厳しい状況にもある。自衛隊の本来任務に影響が及ぼすことがないのか」と懸念を示した。
政府が大規模接種センターの設置を表明したのは、4月27日。「ワクチン接種を国として強力に後押しする」(加藤勝信官房長官)狙いだったが、自衛隊の医官、看護官は自衛隊病院や部隊などで本来任務に当たっており、防衛省内にも「いきなり首相官邸から降りてきた。現場にしわ寄せが来る」(幹部)との戸惑いが広がっている。