「終わったらゲームして良いよ」という一言が導く恐ろしい未来

わが子が幸せになるためには、自立と自律を兼ね備えることが大事……幼稚園の園長として1万組の親子を見てきた、学校法人山崎学園の理事長・山拓史氏による、「子どもが計画力を身につけるヒント」を紹介します。

子どもに何かをやらせるときに「ご褒美作戦」は効果があります。だからといって、なんでもかんでもご褒美で釣っていたら、ご褒美がないと努力しない子になってしまうのでは……と心配にもなります。
その心配、実は心理学的にも証明されている本当のことです。大人が仕事をするのは何のためでしょうか。もちろん、一番は報酬のため。だから嫌な仕事でもなんとか乗り切ります。
では、好きなことを仕事にした人はどうでしょうか? 好きでやっているときには思い通りにできたけれど、仕事になると、それほど楽しくなくなったという話はよく耳にします。これが報酬の怖いところなのです。
心理学では内面的な喜びや達成感を目的に頑張ることを「内発的動機づけ」と呼び、物理的な報酬がやる気の源になっている場合を「外発的動機づけ」と呼びます。
外発的動機づけは効果が現れやすく、特に子どもは「お手伝いしたら10円あげる」「ピアノの練習をしたらアイスね」などと報酬を提示されると、すぐに反応して「よし!」と頑張ります。ところが、一度でも報酬を得られた物事に対しては、報酬がないとわかると、それまで好きだったことでもやる気を失ってしまいます。このように内発的に行動していたことに対して、報酬という外発的動機が与えられることでモチベーションが下がってしまうことを「アンダーマイニング現象」と呼びます。心理学者が行った実験を一つ紹介すると、学生をA、Bの2つのグループに分け、それぞれ別室でパズルを解いてもらいました。用意したパズルは実験当時流行していた立体パズルで、学生たちにとっては「チャレンジしてみたい」と感じるものでした。A、Bどちらのグループもパズルを解いてもらうのですが、Aグループの学生にはパズルが1つ解けるごとに報酬が出ることを知らせ、Bグループには報酬の話はしません。そして一定時間パズルをさせたところで休憩時間を与え、その間、部屋にあるパズルには触って良いと伝えます。休憩時間中にパズルに触った時間を計測したところ、報酬の出ないBグループのほうが圧倒的にパズルに多く触っていたという結果が出たのです。本来、パズルは楽しいものであり、次々にチャレンジしたかったはずだと思いますが、報酬とパズルが紐づいてしまうと、報酬がもらえないならやりたくない、やっても意味がないという思考が生まれてしまう。つまりアンダーマイニング現象が起きてしまったのです。「アンダーマイニング現象」を起こさないコツですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
このように内発的に行動していたことに対して、報酬という外発的動機が与えられることでモチベーションが下がってしまうことを「アンダーマイニング現象」と呼びます。心理学者が行った実験を一つ紹介すると、学生をA、Bの2つのグループに分け、それぞれ別室でパズルを解いてもらいました。用意したパズルは実験当時流行していた立体パズルで、学生たちにとっては「チャレンジしてみたい」と感じるものでした。A、Bどちらのグループもパズルを解いてもらうのですが、Aグループの学生にはパズルが1つ解けるごとに報酬が出ることを知らせ、Bグループには報酬の話はしません。そして一定時間パズルをさせたところで休憩時間を与え、その間、部屋にあるパズルには触って良いと伝えます。休憩時間中にパズルに触った時間を計測したところ、報酬の出ないBグループのほうが圧倒的にパズルに多く触っていたという結果が出たのです。本来、パズルは楽しいものであり、次々にチャレンジしたかったはずだと思いますが、報酬とパズルが紐づいてしまうと、報酬がもらえないならやりたくない、やっても意味がないという思考が生まれてしまう。つまりアンダーマイニング現象が起きてしまったのです。「アンダーマイニング現象」を起こさないコツですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
心理学者が行った実験を一つ紹介すると、学生をA、Bの2つのグループに分け、それぞれ別室でパズルを解いてもらいました。用意したパズルは実験当時流行していた立体パズルで、学生たちにとっては「チャレンジしてみたい」と感じるものでした。A、Bどちらのグループもパズルを解いてもらうのですが、Aグループの学生にはパズルが1つ解けるごとに報酬が出ることを知らせ、Bグループには報酬の話はしません。そして一定時間パズルをさせたところで休憩時間を与え、その間、部屋にあるパズルには触って良いと伝えます。休憩時間中にパズルに触った時間を計測したところ、報酬の出ないBグループのほうが圧倒的にパズルに多く触っていたという結果が出たのです。本来、パズルは楽しいものであり、次々にチャレンジしたかったはずだと思いますが、報酬とパズルが紐づいてしまうと、報酬がもらえないならやりたくない、やっても意味がないという思考が生まれてしまう。つまりアンダーマイニング現象が起きてしまったのです。「アンダーマイニング現象」を起こさないコツですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
A、Bどちらのグループもパズルを解いてもらうのですが、Aグループの学生にはパズルが1つ解けるごとに報酬が出ることを知らせ、Bグループには報酬の話はしません。そして一定時間パズルをさせたところで休憩時間を与え、その間、部屋にあるパズルには触って良いと伝えます。休憩時間中にパズルに触った時間を計測したところ、報酬の出ないBグループのほうが圧倒的にパズルに多く触っていたという結果が出たのです。本来、パズルは楽しいものであり、次々にチャレンジしたかったはずだと思いますが、報酬とパズルが紐づいてしまうと、報酬がもらえないならやりたくない、やっても意味がないという思考が生まれてしまう。つまりアンダーマイニング現象が起きてしまったのです。「アンダーマイニング現象」を起こさないコツですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
休憩時間中にパズルに触った時間を計測したところ、報酬の出ないBグループのほうが圧倒的にパズルに多く触っていたという結果が出たのです。本来、パズルは楽しいものであり、次々にチャレンジしたかったはずだと思いますが、報酬とパズルが紐づいてしまうと、報酬がもらえないならやりたくない、やっても意味がないという思考が生まれてしまう。つまりアンダーマイニング現象が起きてしまったのです。「アンダーマイニング現象」を起こさないコツですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
つまりアンダーマイニング現象が起きてしまったのです。「アンダーマイニング現象」を起こさないコツですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
「アンダーマイニング現象」を起こさないコツですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
「アンダーマイニング現象」を起こさないコツですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
ですから、子ども自身が嫌がっていないことに関しては、物理的な報酬は与えないほうがモチベーションを下げずにすみます。とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
とはいえ、何もしなければ、子どものやる気に火をつけることはできません。そこで内発的動機づけを自分自身でできるように導きます。例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
例えば、「〇ちゃんがこのお手伝いをしてくれると、ママは5分ラクができるわ。その間、大好きなピアノが弾けたら楽しいな」と話してみます。子どもにはメリットはないのですが「ママを良い気分にさせてあげられる」のは非常にうれしいことです。お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
お手伝いをしないと、ママの幸せな時間がなくなってしまう。それに気づいた子どもは、ママのために、そしてママの笑顔を見て自分の気持ちがプラスになるために、お手伝いをしてくれるようになるのです。やりたくないことはポイント作戦でクリア子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
子どもがしなければならないものの中には、面白くないこと、やりたくないものもたくさんあります。歯磨きや片づけ、小学校以降の学習も「やらなくちゃいけない」と、なんとなく理解しているけれど、やったからといってうれしい結果がすぐに得られず、できるならやりたくないと子どもは思っています。ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
ですから親はつい、「終わったらゲームして良いよ」「テレビはこれが終わってから」という、外発的動機づけを持ち出してしまいます。「終わったら〇ができる」というのは、頑張ったことに対してすぐにご褒美が与えられるので「短期報酬」と呼びます。(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
(写真はイメージです/PIXTA)短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
短期報酬にはタバコ、薬物、アルコール、ゲーム、ギャンブルなどのように、すぐに快感が得られるものが含まれます。並んでいる単語は、いずれも「依存症」という文字を後ろにつけられると気づきます。短期報酬が得られたとき、人の脳内では「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモン「ドーパミン」が分泌されます。人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
人に褒められたり感謝されたときにも、喜びとしてドーパミンは分泌されますが、ゲームやギャンブルではより多くのドーパミンが分泌され、快楽刺激も大きくなります。一度刺激が与えられると、もっと、もっとと望み、これが依存症を引き起こす原因となるのです。短期報酬として子どもが要求してくるのは、たいていがドーパミンの過剰分泌を伴う刺激的なことです。これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
これを習慣にしてしまうと、他の刺激では物足りず、ゲームや映像鑑賞をしていないときには、ボーっとするようになってしまいます。では、子どもがやりたくないことをやらせるにはどうしたら良いかといえば、「長期報酬」を利用するのがおすすめです。「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
「長期報酬」の具体的な活用方法はカレンダー?毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
毎日しなければならないことをピックアップして紙に書き出します。その横に、シールを貼るスペースを設け、タスクを完了できたらシールを貼ります。このシールはご褒美ポイントで、たまったポイントに応じた報酬をゲットできるようにするのです。ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
ご褒美は好きなお菓子を1個買ってもらえる、遊園地に連れて行ってもらえるなど、短期報酬とは明らかに異なるものを設定しましょう。年齢があがってきたら、しくみを複雑にして、一人でお片づけができたらシール2枚、ご飯を残さなかったらシール1枚など、ポイント2倍の課題も用意しておくとモチベーションが高まります。小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
小さいうちであっても、課題を何にするのか、ご褒美を何にするのかは、親子で話し合い、子どもの意見をなるべく取り入れてあげましょう。1カ月後くらいに長期の休みがあるときには、旅行やキャンプなど、宿泊行事をご褒美に設定するのもおすすめです。このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
このとき、「カレンダー」を活用し、「8月15日なら、パパもママもお仕事がお休みだから、この日までにポイントがたまったらディズニーランドに行けるね。あと何日かな? 一日何ポイント溜めればいいかな?」と、カレンダーを使って、一緒に考えてあげてください。見通しが立たないのは失敗した経験がないから「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
「宿題しなさい」「時間割揃えたの?」と、親から言われて「今、やろうと思ったのに……」「あ~あ、やる気なくした」と思った記憶、誰もが持っているのではないでしょうか。子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
子どもは、やらなければいけないことを忘れているわけではなく、「これが終わったらやろう」と本気で思っているのです(やるかどうかは別として)。そこへ親からの指示が入ると、自ら動くのではなく「命令に従って」行動をしなければならなくなります。そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
そうなると、反抗的な気持ちが生まれ、わざとゆっくり行動したり、乱暴に道具を扱ったり、ブツブツ文句を言ったりといった態度を示すようになります。だからといって、放っておいてもなかなか行動に移さないのも子どもの特徴です。大人は、明日は出張で朝早く起きなければと分かっていれば「深酒をやめておく」「忘れ物をしないように支度を整えておく」「早寝する」などの対策を立てます。これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
これは経験のなせるわざ。翌朝までお酒が残って寝坊したとか、朝慌てて支度をしたら、大切な書類を家に忘れてしまったなど、失敗した経験があるからです。大人に比べて圧倒的に経験の少ない子どもは、先の見通しを立てるのが得意ではありません。子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。山 拓史学校法人山崎学園理事長
山 拓史学校法人山崎学園理事長
学校法人山崎学園理事長