「価格サイトの最安値まで値引きしろ」「冷蔵庫が家に入らない!」家電量販店に出没する“ヤバい客”

家電量販店には色々な人間ドラマがある。都会に上京して初めての一人暮らしで家電を買い揃える若者。新婚生活をはじめるので、生活家電を二人で選ぶカップル。退職金で大型テレビを買いに来るご年配の方……。2020年以降は家にいる時間が長くなり、掃除機や調理家電、さらにはテレワーク疲れでマッサージ機器が売れるなど、まさに家電は「時代や世相を反映する鏡」だ。
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だが、ときにはそんな量販店に「困った客」が訪れて、苦い人間模様が繰り広げられることも少なくない。そこで、学生時代にアキバの量販店でアルバイトをしていた筆者の実体験や、知り合いの店員さんから聞いた話をもとに「家電量販店の“ヤバい客”」についてご紹介しよう。
「ネギラー」とは、もちろん「ねぎラーメン」のことじゃない。とにかくしつこく値切ってくるお客さんのことだ。超有名なとある価格比較サイトで製品を検索すると、最安値から順に一覧が表示される。お客さんからしてみれば、価格に目星をつけられる便利なサイトなのだが、販売店にとってはとても厄介。
なぜならリストアップされる店は「無店舗型の店」も「一般店舗」もいっしょくたに表示されるから。「無店舗型」というのは、字のごとく店舗を持たない店のこと。マンションや倉庫の一角で通販専門にやっているので、店舗どころか販売店員もおらず、人件費や土地代などの間接費が最小限。しかも自分では在庫を抱えず、お客さんから注文があるとメーカーに発注するシステムなので、在庫リスクもゼロなのだ。
(※写真はイメージ) AFLO こうして赤字になる原因を極力排除できるので、とにかく安値をつけられる。唯一のデメリットは、注文を受けてからメーカーに発注するので、お客さんの手元に届くまで時間がかかること。だが、店舗によっては倉庫をそのまま店にして「店頭販売あり」としているから、一般店舗とも区別が付きにくい。 かたや「一般店舗」は間接費もかかり、在庫というリスクを抱えているので無店舗型ほど安くはできない。それでも何よりのメリットは、その場で持ち帰り可能という点だ。無理な交渉で1時間以上粘る客も たいていのお客さんは、この違いを説明すれば分っていただけるのだが、どうしても分ってもらえないお客さんもたまにいる。「なんで価格比較サイトの××ボ●バーの値段まで下がらない!」と怒りをぶつけながら、とにかく値下げを迫ってくるのだ。 こんなとき、お店に貼ってあるポスターの「競合店より安くします!」というのは、ご近所の一般店舗相手の話だと言ってもダメ。「他店より高かったらご相談ください」と書いてあるのも、「ご相談には乗りますが、提示額まで値引きしますとは言ってないんで!」と口にすることはもちろんできず、「申し訳ありません!」と平謝りして、堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍ぶほかない。 私もかつて、値引き後価格で22~23万円ほどのパソコンを、「なんとか20万円にならないか?」と値切ろうとするお客さんに1時間以上粘られたことがある。 こんなときは、とにかく「ウチではこの価格が限界です」と繰り返し、根気比べになる。50インチの大型テレビを「今すぐ持ち帰りたい」 32インチ(横幅約70センチ×縦幅約40センチ)ぐらいのテレビならお持ち帰りも可能だ。でもさすがに50インチ(横幅約110センチ×縦幅約60センチ)のテレビとなると配送が基本になる。が! どうしても今晩大型のテレビで見たいものがあるのか? すぐに持ち帰りたいと言ってくるお客さんも。 そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
こうして赤字になる原因を極力排除できるので、とにかく安値をつけられる。唯一のデメリットは、注文を受けてからメーカーに発注するので、お客さんの手元に届くまで時間がかかること。だが、店舗によっては倉庫をそのまま店にして「店頭販売あり」としているから、一般店舗とも区別が付きにくい。 かたや「一般店舗」は間接費もかかり、在庫というリスクを抱えているので無店舗型ほど安くはできない。それでも何よりのメリットは、その場で持ち帰り可能という点だ。無理な交渉で1時間以上粘る客も たいていのお客さんは、この違いを説明すれば分っていただけるのだが、どうしても分ってもらえないお客さんもたまにいる。「なんで価格比較サイトの××ボ●バーの値段まで下がらない!」と怒りをぶつけながら、とにかく値下げを迫ってくるのだ。 こんなとき、お店に貼ってあるポスターの「競合店より安くします!」というのは、ご近所の一般店舗相手の話だと言ってもダメ。「他店より高かったらご相談ください」と書いてあるのも、「ご相談には乗りますが、提示額まで値引きしますとは言ってないんで!」と口にすることはもちろんできず、「申し訳ありません!」と平謝りして、堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍ぶほかない。 私もかつて、値引き後価格で22~23万円ほどのパソコンを、「なんとか20万円にならないか?」と値切ろうとするお客さんに1時間以上粘られたことがある。 こんなときは、とにかく「ウチではこの価格が限界です」と繰り返し、根気比べになる。50インチの大型テレビを「今すぐ持ち帰りたい」 32インチ(横幅約70センチ×縦幅約40センチ)ぐらいのテレビならお持ち帰りも可能だ。でもさすがに50インチ(横幅約110センチ×縦幅約60センチ)のテレビとなると配送が基本になる。が! どうしても今晩大型のテレビで見たいものがあるのか? すぐに持ち帰りたいと言ってくるお客さんも。 そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
かたや「一般店舗」は間接費もかかり、在庫というリスクを抱えているので無店舗型ほど安くはできない。それでも何よりのメリットは、その場で持ち帰り可能という点だ。無理な交渉で1時間以上粘る客も たいていのお客さんは、この違いを説明すれば分っていただけるのだが、どうしても分ってもらえないお客さんもたまにいる。「なんで価格比較サイトの××ボ●バーの値段まで下がらない!」と怒りをぶつけながら、とにかく値下げを迫ってくるのだ。 こんなとき、お店に貼ってあるポスターの「競合店より安くします!」というのは、ご近所の一般店舗相手の話だと言ってもダメ。「他店より高かったらご相談ください」と書いてあるのも、「ご相談には乗りますが、提示額まで値引きしますとは言ってないんで!」と口にすることはもちろんできず、「申し訳ありません!」と平謝りして、堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍ぶほかない。 私もかつて、値引き後価格で22~23万円ほどのパソコンを、「なんとか20万円にならないか?」と値切ろうとするお客さんに1時間以上粘られたことがある。 こんなときは、とにかく「ウチではこの価格が限界です」と繰り返し、根気比べになる。50インチの大型テレビを「今すぐ持ち帰りたい」 32インチ(横幅約70センチ×縦幅約40センチ)ぐらいのテレビならお持ち帰りも可能だ。でもさすがに50インチ(横幅約110センチ×縦幅約60センチ)のテレビとなると配送が基本になる。が! どうしても今晩大型のテレビで見たいものがあるのか? すぐに持ち帰りたいと言ってくるお客さんも。 そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
たいていのお客さんは、この違いを説明すれば分っていただけるのだが、どうしても分ってもらえないお客さんもたまにいる。「なんで価格比較サイトの××ボ●バーの値段まで下がらない!」と怒りをぶつけながら、とにかく値下げを迫ってくるのだ。 こんなとき、お店に貼ってあるポスターの「競合店より安くします!」というのは、ご近所の一般店舗相手の話だと言ってもダメ。「他店より高かったらご相談ください」と書いてあるのも、「ご相談には乗りますが、提示額まで値引きしますとは言ってないんで!」と口にすることはもちろんできず、「申し訳ありません!」と平謝りして、堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍ぶほかない。 私もかつて、値引き後価格で22~23万円ほどのパソコンを、「なんとか20万円にならないか?」と値切ろうとするお客さんに1時間以上粘られたことがある。 こんなときは、とにかく「ウチではこの価格が限界です」と繰り返し、根気比べになる。50インチの大型テレビを「今すぐ持ち帰りたい」 32インチ(横幅約70センチ×縦幅約40センチ)ぐらいのテレビならお持ち帰りも可能だ。でもさすがに50インチ(横幅約110センチ×縦幅約60センチ)のテレビとなると配送が基本になる。が! どうしても今晩大型のテレビで見たいものがあるのか? すぐに持ち帰りたいと言ってくるお客さんも。 そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
こんなとき、お店に貼ってあるポスターの「競合店より安くします!」というのは、ご近所の一般店舗相手の話だと言ってもダメ。「他店より高かったらご相談ください」と書いてあるのも、「ご相談には乗りますが、提示額まで値引きしますとは言ってないんで!」と口にすることはもちろんできず、「申し訳ありません!」と平謝りして、堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍ぶほかない。 私もかつて、値引き後価格で22~23万円ほどのパソコンを、「なんとか20万円にならないか?」と値切ろうとするお客さんに1時間以上粘られたことがある。 こんなときは、とにかく「ウチではこの価格が限界です」と繰り返し、根気比べになる。50インチの大型テレビを「今すぐ持ち帰りたい」 32インチ(横幅約70センチ×縦幅約40センチ)ぐらいのテレビならお持ち帰りも可能だ。でもさすがに50インチ(横幅約110センチ×縦幅約60センチ)のテレビとなると配送が基本になる。が! どうしても今晩大型のテレビで見たいものがあるのか? すぐに持ち帰りたいと言ってくるお客さんも。 そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
私もかつて、値引き後価格で22~23万円ほどのパソコンを、「なんとか20万円にならないか?」と値切ろうとするお客さんに1時間以上粘られたことがある。 こんなときは、とにかく「ウチではこの価格が限界です」と繰り返し、根気比べになる。50インチの大型テレビを「今すぐ持ち帰りたい」 32インチ(横幅約70センチ×縦幅約40センチ)ぐらいのテレビならお持ち帰りも可能だ。でもさすがに50インチ(横幅約110センチ×縦幅約60センチ)のテレビとなると配送が基本になる。が! どうしても今晩大型のテレビで見たいものがあるのか? すぐに持ち帰りたいと言ってくるお客さんも。 そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
こんなときは、とにかく「ウチではこの価格が限界です」と繰り返し、根気比べになる。50インチの大型テレビを「今すぐ持ち帰りたい」 32インチ(横幅約70センチ×縦幅約40センチ)ぐらいのテレビならお持ち帰りも可能だ。でもさすがに50インチ(横幅約110センチ×縦幅約60センチ)のテレビとなると配送が基本になる。が! どうしても今晩大型のテレビで見たいものがあるのか? すぐに持ち帰りたいと言ってくるお客さんも。 そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
32インチ(横幅約70センチ×縦幅約40センチ)ぐらいのテレビならお持ち帰りも可能だ。でもさすがに50インチ(横幅約110センチ×縦幅約60センチ)のテレビとなると配送が基本になる。が! どうしても今晩大型のテレビで見たいものがあるのか? すぐに持ち帰りたいと言ってくるお客さんも。 そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
そんなときは困った表情は見せず、なるべくご希望に沿うようにするのが店員というもの。まずは大きな車やトラックで来店しているかを確認。そもそも車で来ていない、あるいは大型テレビが入るわけない車で来店しているお客さんには、なんとか説得して諦めてもらうしかない。 とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
とある(ちょい)ヤバいお客さんからは、42インチのテレビを持ち帰りたいと言われたことがある。聞けば普通乗用車で来ているのだが、後部座席が倒れるハッチバックだから大丈夫なのだという。こうしたとき、なかなかお客さんに理解していただけないのが、(1)広い店内にある42インチは意外と小さく見える点、(2)箱に入れると緩衝材で上下左右が10cmは大きくなる点だ。売り場のテレビを見ただけで、車に積み込めそうなのか判断するのは危険なのだ。 このときはあまりに粘られたため、だいたいの箱の大きさをメモした紙と、レジにある巻尺をお貸しして「一度車内のサイズを測ってみてはいかがでしょう?」とやんわりご提案した。もちろん、「入りませんでした。配送でお願いします」となったのだが、店員のアドバイスはできるかぎり最初から聞いていただきたいものだ。倉庫に直接取りに行ってもらうケースも 一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
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一方、大きな車で来店していた場合は、店舗の在庫を確認して、あればお客さんの車を店に横付けしてもらい、そこまで運んで差し上げる。 でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
でも大型家電は配送が基本なので、店舗の在庫はないことがほとんどだ。それでも持って帰りたいと頑なに主張するお客さんも稀にいるので、そんなときは倉庫の在庫を確かめてストック!  私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
私が勤めていた店舗では、お客さんには店のある秋葉原から埼玉の八潮(首都高にのれば30分ぐらい)の倉庫まで自分で取りに行ってもらうようお願いして、住所と連絡先を渡し、伝票と引き換えに受け取ってもらうケースもあった。家のサイズも測らずに大型家電を買おうとする客 また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
また、特に頻発するのが、冷蔵庫や洗濯機が家に入らない!というトラブル。店ではトラブル防止のために、設置スペースの幅、奥行き、高さを聞く問診票がある。大抵はお客さんもメジャーでしっかり測ってから来店してくれるのだが、残念ながら親指と人差し指を伸ばして適当に測ってくる方もいる。話していてヤバさを感じたら、今使っている冷蔵庫の型番や種類を聞いて、そこから設置スペースの寸法を割り出すことも。 だが、これは怪しいなと思っていくら丁寧に聞き取りをしたとしても、「絶対に入るから!」と言い張って聞かない人もたまにいる。そしてイザ配送日に現場へ持っていくと、やっぱり入らないのだ。他にも、無理やり置いたは良いけどスペースに余裕がなくてドアが開かない、あるいは水栓などの突起にぶつかってしまうといった例も。 さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
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さらに多いのは、搬入経路の障害だ。玄関ドア、ターンできない廊下や階段、進路を狭くするタンスなどの家具の数々……。階段の取っ手に引っ掛かってそれ以上入らない、なんかもよくある話。 こんなときは、いったん家のドアを外したり、取っ手を外したりという大工事になる場合もある。また、上階にはクレーンで吊り上げて押し込むなんてことも。搬入手数料を「俺は絶対払わない!」 それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
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それでも最悪なのは、どうやっても入らなかったケースだ。これはお客さんの責任なので、返品交換ができない場合もある。大きな販売店だと交換に応じてくれることもあるけれど、搬入手数料が取られる可能性もある。だが、そこで再び「俺は絶対払わない!」などと文句を言ってくる最凶のクレーマーも存在すると聞く。 え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
え? なんで他人事かって? それは、クレームを直で受けるのは、委託先の配送員さんだから。僕らにとって世紀末救世主さま! ATフィールドなのだ。だから私たち店員は、配送員さんからの報告を見て「あっさり想像を超えてくるヤバいお客さんっているんだね」と、ぞっとしつつも胸をなでおろせるのだ。偽クレジットカード使用がバレバレ…… 最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
最近はリスクを犯して店頭でヤバいクレジットカードを使って買い物をするヤバいお客さんは少なくなった。なぜならインターネットを使えば、誰とも顔を合わさずに天から入手したクレジットカード番号で買い物ができるからだ。 とはいえ、怪しいお客さんもまだチョイチョイ来店する。彼らは、とにかく軽くて高価なものを買おうとする。なぜか? 店頭で買った物品を「バッタ屋」と呼ばれる類の店に即転売して現金にするからだ。 バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
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バッタ屋は、倒産した店の不良在庫などを安く買い叩いて転売する店で、20年前ぐらいまでは、多くのバッタ屋が秋葉原には点在していた。そんな店に持ち込んで、即現金化するのだ。 だから持ち運びが簡単で高価なノートPCがよく選ばれる。だが、彼らはオレオレ詐欺の受け子のように、パソコンにはまったく興味がなく、値段だけを見てマシンを選ぶので、店員からするとすぐ分かる。だってどのメーカーも似たようなスペックの、似たような価格のマシンがあるので、フツーのお客さんは違いを聞いてきたりするものだからだ。 それなのになんの躊躇もなく高いマシンをサッ!と買えるのは、本来はスペックを自分で確認できるマニアなお客さんだけ。でも怪しいお客さんは、スペックを見るわけでもなく、パソコンに詳しそうな雰囲気もなく、しかも一切値切って来ないので結構バレバレなのだ。ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
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ゲームソフトなどの“小物”を狙うケースが増えている とはいえ、それだけで警察に通報するわけにもいかないが、そうしたお客さんはカード決済のタイミングで案の定引っかかることが多い。最近はカード会社の決済AIが進化していて、たとえ暗証番号が正しくても、これまでの購入額や購入場所とのパターンと比べて「怪しい」とAIが判断すると、POSレジにエラーコードとカード会社に電話するよう指示が表示される。 店員はこれを見て、カード会社に電話する。すると担当者がお客さんの風体や行動を聞いてくる(もちろん、店員はお客さんに気付かれないように答える)。そして最後には、「カード会社の担当者とお客さん」の間で直接話をしてもらうことになっている。 その会話の内容はまちまちだが「今回のご利用はご旅行先でのお買い物でしょうか?」「どちらにお住まいでしょうか?」といった内容が多いらしい。もし正規のカードだったら失礼なので、かなり遠回しに本人確認をするようだ。 このように決済システムのAIが賢くなったので、最近はノートPCなどの高額商品ではなく、ゲーム機やゲームソフトなどの小物を狙うケースが増えているという。それを中古店や質に入れて現金化するらしい。“ヤバい客”とのイタチごっこに終わりはないのだ。(藤山 哲人)
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(藤山 哲人)