124億年前の渦巻き銀河発見 観測史上最古 国立天文台など

宇宙誕生(約138億年前)から間もない124億年前の宇宙に、太陽系を擁する天の川銀河と似た渦巻き構造を持つ銀河があることを、国立天文台などの研究チームが発見した。観測史上最古の渦巻き銀河で、チームは「我々の太陽系がどのような環境で誕生したかを探る手がかりになる」としている。研究成果は21日、米科学誌サイエンス(電子版)に掲載された。
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総合研究大学院大の大学院生、津久井崇史さんは、おとめ座の方向に位置する124億光年離れた明るい一つの銀河に注目。南米チリのアルマ望遠鏡の観測データを用いて銀河のガスの動きを分析したところ、明るい中心部から2本の腕が伸びる、渦巻き状の構造を持っていることが分かった。
これまで130億年以上前の古い銀河も見つかっていたが、渦巻き銀河は114億年前のものが最古だった。津久井さんは「宇宙初期でこれほどはっきりした渦巻き構造を示すものは見たことがなく興奮した」と話す。この銀河に存在する星と星間物質の質量は太陽の600億倍程度で、天の川銀河に匹敵すると推定された。
2本腕は他の銀河との衝突などで形成された可能性があるという。津久井さんを指導した国立天文台の井口聖教授は「太陽系も天の川銀河で渦を巻く『腕』の中にある。銀河の進化シナリオを解明し、太陽系が誕生した謎に迫るきっかけとなれば」と語る。【池田知広】