軽井沢にバンクシー!? ファンが壁画模写「銀座通り盛り上げたい」

正体不明の芸術家バンクシーの代表作「風船と少女」を模した壁画が長野県の旧軽井沢銀座通り(軽井沢町)の脇道にある。布マスクを着けた少女が描かれており、行き交う人たちは思わず、不思議な絵を前に立ち止まっている。
【都内や千葉で…バンクシー作品、話題に】
ペルシャじゅうたんを販売する「光和」の壁画だ。軽井沢店アルバイト、田村恵子さん(53)が描いた。アートが好きで、グラフィックデザインを学んでいた時期もある。「旧軽井沢銀座通りを盛り上げたい」との思いから、2019年夏、壁を塗り直すのと同時に、バンクシー作品の模写を描くことにした。
バンクシーは、世界各地のストリートに出没し、反戦や難民問題など社会への強いメッセージを打ち出した作品で知られる。バンクシーが好きだという田村さんは「多くの人が興味をもってくれるような絵にしたかった」と話す。「軽井沢町もペルシャじゅうたんのように長く栄えてほしい」という思いもあり、ペルシャじゅうたんの模様を取り入れた図案にしたという。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、旧軽井沢銀座通りの人通りが減り、かつての活気は失われている。「コロナが落ち着いたら、たくさんの人が来てくれますように」との思いを込めて、20年夏ごろ、壁画の少女の顔にペルシャ更紗(さらさ)柄の布マスクを付け足した。
田村さんは「軽井沢は大好きな町。少しでも力になりたかった。壁画を見ようと町に来てくれる人が増えて、元気になってくれたらいいですね」。田村さんが絵に込めた思いだ。【坂根真理】