奈良のシカを死なせた23歳に有罪判決 地裁 春日大社の「神鹿」

国の天然記念物「奈良のシカ」を刃物で傷つけて死なせたとして、文化財保護法違反などに問われた三重県松阪市のとび職、吉井勇人(はやと)被告(23)に対し、奈良地裁は26日、懲役10月、保護観察付き執行猶予3年(求刑・懲役10月)の判決を言い渡した。
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判決によると、吉井被告は2月7日午前2時ごろ、奈良市の奈良公園で、天然記念物のシカ1頭の頭をおののような刃物でたたきつけて死なせた。
石川理紗裁判官は判決理由で「動物の生命を軽視した残忍で悪質な犯行で、自動車に頭突きされたことに腹を立てたという動機に特段の酌むべき事情はない」と述べた。
奈良のシカは古くから春日大社の「神鹿(しんろく)」として保護の対象となっている。【林みづき】