川崎児童殺傷事件 カリタス小、安全策の模索続く

川崎市でスクールバスを待つ私立カリタス小学校の児童らが殺傷された事件から28日で2年。
容疑者がその場で自殺し狙われた理由などが分からないまま、カリタス小はこの2年、手探りでの安全策を強いられてきた。
学校側によると、事件直後からスクールバスの乗降場所を移動し、警備員も2人から4人に増員。今も措置を継続して、安全に最大限の注意を払っているという。
事件が起きた登戸駅近くからの「一極集中」だったスクールバスの発着を、周辺の駅にも拡大するなど「分散登校」に切り替えたほか、最近では高学年を対象にバスを利用せず徒歩通学も選択できるようにしたという。
一方、事件直後に相次いだ不安を抱える児童らの対応も継続し、カウンセラー2人を常駐させ、今も寄せられる相談などに対応。さらに、保護者の不安解消にも努め、児童の居場所が分かるインターネットアプリを通信会社と共同開発し、今年4月から本格的運用を始めたという。
倭文覚(しとり・さとる)教頭は「この2年で、できることはすべてやってきた。ただ、児童の心も成長し、事件との向き合い方も変わってきて新たな課題も出てきている。事件は終わらないし、終わることはない」と話した。(浅上あゆみ)
令和元年5月28日午前7時40分ごろ、川崎市多摩区登戸新町でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童らが包丁を持った岩崎隆一容疑者=当時(51)=に襲われた。同小6年の栗林華子さん=同(11)=と、別の児童の保護者で外務省職員の小山智史(おやま・さとし)さん=同(39)=が死亡。児童ら18人が重軽傷を負った。岩崎容疑者は現場で自殺。神奈川県警は同年9月に殺人容疑などで、容疑者死亡のまま書類送検。横浜地検は同年11月、不起訴処分とした。
令和元年5月28日午前7時40分ごろ、川崎市多摩区登戸新町でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童らが包丁を持った岩崎隆一容疑者=当時(51)=に襲われた。同小6年の栗林華子さん=同(11)=と、別の児童の保護者で外務省職員の小山智史(おやま・さとし)さん=同(39)=が死亡。児童ら18人が重軽傷を負った。岩崎容疑者は現場で自殺。神奈川県警は同年9月に殺人容疑などで、容疑者死亡のまま書類送検。横浜地検は同年11月、不起訴処分とした。