19歳で少年院、24歳で刑務所…30代半グレの告白「稼げる奴は顔が違った」

この10年ほどで話題になることが多い「半グレ」とは何か、その実態とは? ノンフィクション作家・ 廣末登氏の新刊『だからヤクザを辞められない~裏社会メルトダウン』(新潮新書)より、30代半グレのエピソードを紹介。
溝口敦氏が「半グレ」という用語を用いた2011年、この年には全国で暴力団排除条例(暴排条例)が施行され、「反社」カテゴリーに含まれる裏社会への風当たりが強まりました。そして、暴力団が旧来のように公然とシノギができないことから、半グレは様々な形をとって違法なシノギを行う人間を吸収してきたのです。
いま、このタイミングで、新たな裏社会の住人として暗躍する「半グレ」の実態を知る必要があるのではないか。そう考えた筆者は、さらに前述の「半グレ像」にあてはまる人物に面談を申し込み、その実像に迫りました。ただ、半グレは、警察も、その実態をつかみにくいと嘆きますが、筆者も、その意味を今回の調査で痛感しました。暴力団と異なり、居場所が決まっていませんし、事務所がある訳でもないからです。
さらに、裏社会にある程度周知されるような名前が通っている者が少ないため、探し出すのも容易ではありません(匿名性は半グレの主要な特徴のひとつであり、最大の武器ともいえます)。ですから、裏社会とのパイプを持つ人間の「知り合いの知り合い」という具合に、紹介されてようやく半グレのメンバーと会うことができました。ただ、そうはいっても、彼らは現役の犯罪者集団ですから、筆者をなかなか信用しません。彼らからの聴取作業は、とても難航しました。〔PHOTO〕iStock こうして2019年、筆者は半グレとして活動している6名の人物に聞き取り取材を行いました。署名で執筆する原稿のための取材であることを前提としましたが、ほとんどが身元の判明を恐れて、以下に記す情報以上のことは語ってくれませんでした。中には、面談した1カ月後には携帯番号が変わっていて、連絡が取れなくなった人もいます。なお、Wに関しては当時、刑事施設内に収監されていましたので、主に書面のやり取りによる文通で行いました(2019年9月4日消印分より抜粋。2020年2月以降は連絡が途絶えました)。X、Y、Zの3名は、Xが兄貴分的な存在でそのツレY、そしてZが2人の弟分的な立場で、同席で話を聞いています。聞き取り日は半グレU、Vが2019年9月15日、半グレX、Y、Zが11月16日です。ある30代半グレの人生「カネにはじまり、カネに終わる。利害関係のみの仲間」――半グレU(30歳代半ば)半グレカテゴリー(1) 西日本地方都市U氏は父親が事業をしていて、母親も手伝う形で一緒に仕事をしていた。父親は小学校の頃からほとんど帰宅しなかったという。「その上、稼ぎを全部は家に入れなかったようで、『お金がない、お金がない』が母親の口癖。ピリピリした空気を感じて、ガキながらに自分でどうにかしようと思っていたんでしょうね。中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
〔PHOTO〕iStock こうして2019年、筆者は半グレとして活動している6名の人物に聞き取り取材を行いました。署名で執筆する原稿のための取材であることを前提としましたが、ほとんどが身元の判明を恐れて、以下に記す情報以上のことは語ってくれませんでした。中には、面談した1カ月後には携帯番号が変わっていて、連絡が取れなくなった人もいます。なお、Wに関しては当時、刑事施設内に収監されていましたので、主に書面のやり取りによる文通で行いました(2019年9月4日消印分より抜粋。2020年2月以降は連絡が途絶えました)。X、Y、Zの3名は、Xが兄貴分的な存在でそのツレY、そしてZが2人の弟分的な立場で、同席で話を聞いています。聞き取り日は半グレU、Vが2019年9月15日、半グレX、Y、Zが11月16日です。ある30代半グレの人生「カネにはじまり、カネに終わる。利害関係のみの仲間」――半グレU(30歳代半ば)半グレカテゴリー(1) 西日本地方都市U氏は父親が事業をしていて、母親も手伝う形で一緒に仕事をしていた。父親は小学校の頃からほとんど帰宅しなかったという。「その上、稼ぎを全部は家に入れなかったようで、『お金がない、お金がない』が母親の口癖。ピリピリした空気を感じて、ガキながらに自分でどうにかしようと思っていたんでしょうね。中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
こうして2019年、筆者は半グレとして活動している6名の人物に聞き取り取材を行いました。署名で執筆する原稿のための取材であることを前提としましたが、ほとんどが身元の判明を恐れて、以下に記す情報以上のことは語ってくれませんでした。中には、面談した1カ月後には携帯番号が変わっていて、連絡が取れなくなった人もいます。なお、Wに関しては当時、刑事施設内に収監されていましたので、主に書面のやり取りによる文通で行いました(2019年9月4日消印分より抜粋。2020年2月以降は連絡が途絶えました)。X、Y、Zの3名は、Xが兄貴分的な存在でそのツレY、そしてZが2人の弟分的な立場で、同席で話を聞いています。聞き取り日は半グレU、Vが2019年9月15日、半グレX、Y、Zが11月16日です。ある30代半グレの人生「カネにはじまり、カネに終わる。利害関係のみの仲間」――半グレU(30歳代半ば)半グレカテゴリー(1) 西日本地方都市U氏は父親が事業をしていて、母親も手伝う形で一緒に仕事をしていた。父親は小学校の頃からほとんど帰宅しなかったという。「その上、稼ぎを全部は家に入れなかったようで、『お金がない、お金がない』が母親の口癖。ピリピリした空気を感じて、ガキながらに自分でどうにかしようと思っていたんでしょうね。中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
こうして2019年、筆者は半グレとして活動している6名の人物に聞き取り取材を行いました。署名で執筆する原稿のための取材であることを前提としましたが、ほとんどが身元の判明を恐れて、以下に記す情報以上のことは語ってくれませんでした。中には、面談した1カ月後には携帯番号が変わっていて、連絡が取れなくなった人もいます。なお、Wに関しては当時、刑事施設内に収監されていましたので、主に書面のやり取りによる文通で行いました(2019年9月4日消印分より抜粋。2020年2月以降は連絡が途絶えました)。X、Y、Zの3名は、Xが兄貴分的な存在でそのツレY、そしてZが2人の弟分的な立場で、同席で話を聞いています。聞き取り日は半グレU、Vが2019年9月15日、半グレX、Y、Zが11月16日です。ある30代半グレの人生「カネにはじまり、カネに終わる。利害関係のみの仲間」――半グレU(30歳代半ば)半グレカテゴリー(1) 西日本地方都市U氏は父親が事業をしていて、母親も手伝う形で一緒に仕事をしていた。父親は小学校の頃からほとんど帰宅しなかったという。「その上、稼ぎを全部は家に入れなかったようで、『お金がない、お金がない』が母親の口癖。ピリピリした空気を感じて、ガキながらに自分でどうにかしようと思っていたんでしょうね。中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
なお、Wに関しては当時、刑事施設内に収監されていましたので、主に書面のやり取りによる文通で行いました(2019年9月4日消印分より抜粋。2020年2月以降は連絡が途絶えました)。X、Y、Zの3名は、Xが兄貴分的な存在でそのツレY、そしてZが2人の弟分的な立場で、同席で話を聞いています。聞き取り日は半グレU、Vが2019年9月15日、半グレX、Y、Zが11月16日です。ある30代半グレの人生「カネにはじまり、カネに終わる。利害関係のみの仲間」――半グレU(30歳代半ば)半グレカテゴリー(1) 西日本地方都市U氏は父親が事業をしていて、母親も手伝う形で一緒に仕事をしていた。父親は小学校の頃からほとんど帰宅しなかったという。「その上、稼ぎを全部は家に入れなかったようで、『お金がない、お金がない』が母親の口癖。ピリピリした空気を感じて、ガキながらに自分でどうにかしようと思っていたんでしょうね。中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「カネにはじまり、カネに終わる。利害関係のみの仲間」――半グレU(30歳代半ば)半グレカテゴリー(1) 西日本地方都市U氏は父親が事業をしていて、母親も手伝う形で一緒に仕事をしていた。父親は小学校の頃からほとんど帰宅しなかったという。「その上、稼ぎを全部は家に入れなかったようで、『お金がない、お金がない』が母親の口癖。ピリピリした空気を感じて、ガキながらに自分でどうにかしようと思っていたんでしょうね。中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
U氏は父親が事業をしていて、母親も手伝う形で一緒に仕事をしていた。父親は小学校の頃からほとんど帰宅しなかったという。「その上、稼ぎを全部は家に入れなかったようで、『お金がない、お金がない』が母親の口癖。ピリピリした空気を感じて、ガキながらに自分でどうにかしようと思っていたんでしょうね。中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「その上、稼ぎを全部は家に入れなかったようで、『お金がない、お金がない』が母親の口癖。ピリピリした空気を感じて、ガキながらに自分でどうにかしようと思っていたんでしょうね。中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
中1から新聞配達や幼馴染の母親が経営するレストランでアルバイトをしました。でもアルバイトの金は家に入れるためじゃない。携帯や流行のモノを買うための金。たまに妹に小遣いもやってましたよ。そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
そんなこんなでアルバイトが忙しいから中学校1年、2年は登校せず。3年からは一応学校には行くようにしました。進学するつもりだったんで、高校に上がった時にツレがいないと切ないなと思って」 高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
高校に進学できたものの、2日で自ら退学する。「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「だから中卒。お金を自分で稼ぐ楽しさみたいなものをもう覚えてたから、『なんで学校に行ってカネを取られないかんの』と思ったらバカバカしくなって。その後は17歳までレストランのアルバイト続けたけど辞めて、鉄骨とびのテゴ(見習い・雑用)になって当時、日給で9000円ぐらいもらってた」この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
この時期から犯罪にも手を染めている。「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「『カゴ・ダッシュ(万引き)』とかをして、現場作業に必要な道具や作業服を盗んでましたね。あとは車上荒らし――当時はカーナビがカネになったから。ほかにも傷害、恐喝、詐欺なんかもして19歳で少年院。24歳で懲役4年(組織的な窃盗)がついて刑務所、中には3年と少しいたかな。その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
その時の逮捕で中途半端な不良は懲りた……特に窃盗は、(警察の取り)調べが多くてキツイ。メクレた(ウソ・犯行がばれた)窃盗の数だけあるから、1つの事件で(拘留が)20日として、10件あれば……。そりゃしんどい。どんなにキツイかは想像にお任せしますよ」刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
刑務所での経験は彼に更生を誓わせるには至らなかったようだ。「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「懲役に行って、悪い見本を見て聞いて、ピンときたんです。赤落ち(刑務所行)している奴は、ダメな奴ばっか。失敗して落ちている。失敗しないように(そいつらが計画していた犯罪を)改良すればいいと考えた……具体的には保険金詐欺なんかに応用しましたね。懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
懲役を終えてから20代後半ごろ、ヤクザ傘下の半グレと接触するようになって――その時、感じたのは、グループでツルんで名刺を付けたらカッコいいかな、ということ。たとえば、個人事業主よりも株式会社の方が聞こえがいいのと同じ感覚。ただの不良と違ってグループの名前に集客(一目置かれる)効果があるでしょ? グループ名で縄張りも主張できるし」 注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
注目すべきは一貫して暴力団への憧れなどはなかった、という点である。「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「上の(暴力団)事務所に顔を出せとは言われていたけど、直接、「組に入れ」とは言ってこなかったですね。でも、向こうはいつかは食おうと(組織に抱えようと)思っているでしょうけど。そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
そもそも自分は(ヤクザに)憧れも何もないです。組織に加わりたくない。縛られたくない。半グレとしての仕事も、自分は仲の良い人間とやるか、一人でやる。よく知らない人を使うとメクれやすくなりますからね。表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
表の仕事もあるにはあって、20代後半から始めた車屋と、とびのテゴしていた関係で20歳前後からやってた建設業。建設業は、10人以上のスタッフがいたので、彼らに会社を作らせて、そこに仕事を振ってました」知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
知り合いに誘われてオレオレ詐欺の手伝いをしたこともある。詳しくは言えないが、と言いつつもその苦労を語ってくれた。タコ部屋のような拠点に閉じ込められ、仕事の期間中は外出もままならないのだという。「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「外出禁止。外に出れば職質に合う可能性があるし、他の半グレと会う可能性もある。オレオレやっている人は県外から来てる人が多いから、その筋の人間が見たら分かる。たとえば、ドラゴンのメンバーなんかと会うと、そりゃ厄介なことになりますからね。ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
ルームから出るのは、せいぜいコンビニ行くくらいで、朝の8時から夕方5時までが仕事です」 渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
渡された名簿をもとにひたすら電話をかけるが、そううまく行くわけでもない。「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「みんな黙々と仕事しているから異様な感じですよ。稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
稼げる奴と会ったことがありますが、顔が違う気がしますね。(その人は)1クールあたり300~400万円。普通、平均は100~200万円といったところですから。ある時は500万円をシノイで掛け子は20%だから100万円の報酬。そのカネをもらっているところを目の前で見ました。   でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
でもルームに軟禁状態だからカネもらってもすぐには使えない。それにオレオレでは、2カ月くらい何もない(成功しない)なんていうことはザラですからね」その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
その後、彼はアポ電詐欺にも手を染めている。「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「こうしたシノギはツテで動くことが多い。半グレにも、仲間内のつながりというか、統制みたいなものはありますよ。自分たちの場合は地元のつながりですね。先輩には逆らえない。でもヤクザのように『オヤジ』とは呼ばないで、先輩は『先輩』ですけど。ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
ただ統制とはいっても、実際は弱い。先輩もそこまで厳しくない。いまの人は上下関係知らないから、厳しくしたら付いて来ません。半グレはヤクザと違って『部屋住み』などないし、『当番』もない。カネを稼がせてくれるかどうかだけで繋がっているに過ぎません。人に従い統制が取れるのではなく、カネを稼がせてくれるから付いているだけ。ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
ただ、先輩から札束を見せられ、『お前らも頑張ればオレのように稼げる』などと言われて頑張るが、結局は体よく利用されて、大きなカネは稼げない。指示待ちでアタマ使えない奴は、コマに過ぎないということです。要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
要は、カネにはじまり、カネに終わる。カネ稼がせてくれる奴はえらい。利害関係のみで仲間が集まっている感じです。絆は弱いし、その点はヤクザとは違う。半グレはツルむレベルだから組織とは呼べないですし」半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
半グレが活動できる背景には、法律による取り締まりに隙間が存在するからだろう、と彼は言う。「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
「ヤクザは暴対法や排除条例でガチガチ。たとえばヤクザに対する規制が緩んで、彼らが本気出さない限り、半グレは無くならないですよ。言ってみれば、ヤクザを縛る法律によって半グレは守られている。とは言っても、実際にヤクザが持つ力には畏怖しているから、カネはつける(上納する)。ヤクザも『(半グレのシノギには)目をつぶるから、何か回せ』という暗黙の了解はありますからね」もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
もちろんオレオレ詐欺その他、彼らがビジネスとしている犯罪を取り締まる法律は存在している。しかし、暴力団の側が行動する以前の段階、存在していることそれ自体を縛る法律があるのに対して、半グレにはそのようなものがない。その自由さが彼らの強みとなっている。この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。
この話をしてくれたU氏は、話の最後に、女のシノギ(外国人女性の売春あっせん)が薄利だがカネになる、やってみようと思うと、筆者に打ち明けました。カタギの仕事があるし、子どもさんもいるというので、今さら危ない橋は渡らない方がいいのでは、と助言しました。