「息子を疑って悪かった。100万円を…」 客の言葉にピンときた

特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、埼玉県警上尾署は12日、管内の郵便局の職員2人に感謝状を贈った。
署などによると、伊奈小室郵便局(伊奈町小室)の加藤恵子さんは4月20日午後0時50分ごろ、2~3カ月に1度ほど来る70代の女性客が「息子のお金を100万円下ろしたい」と言ったのを不審に思った。
やりとりを重ねると、女性は「会社でトラブルがあったと息子から電話があったが、いつもの声と違うと感じた。本当に息子なのか確かめるためにおばあちゃんの名前を聞くと、息子は怒り出した」と話した。
女性が「息子を疑って悪かったと思う」と自分を納得させるような様子も見せたため、詐欺を疑ったという加藤さん。「自分にも息子がいる。親心を利用するひどいやり方だと思う」と話した。
上尾白小鳩郵便局(上尾市上)の大貫竜さん(23)は4月21日午前9時20分ごろ、80代の女性に200万円の引き出しを依頼された。高額だったため使い道を尋ねると、女性は「孫から電話があって、会社でトラブルがあったから金を用意してほしいと頼まれた」と話したという。
上尾署の千種寿代署長は「管内は特殊詐欺が多いが水際防止も多い。今後も、みなさまの力をお借りしながら詐欺の防止に努めていきたい」と述べた。(仙道洸)