マスク文化は赤ちゃんから?日本と欧米の違いを分析

日本と欧米の「マスク文化」の違いは、乳幼児の頃に芽生えている可能性があることが、京都大の積山薫教授(認知科学)らの研究でわかってきた。
コロナ禍以前から、日本ではマスクを気軽に着用する人が多かった理由の一端なのかもしれない。
積山さんらは、会話の時に、相手の顔のどこを注意して見るかに注目した。成人の場合、日本人は目を、英語を母国語とする欧米人らは、口を主に見ていることがこれまでに報告されている。
見る部位を、相手に覆われてしまうとコミュニケーションに不安が生まれる。これが文化の違いにつながっていると考えた。実際、欧米では屋外でサングラスをかけることが多いが、マスクは日本に比べて一般的ではなかった。
会話の時に見る部位が違うのは、日本語と英語の言語的な構造が違うためだ。日本語は母音や子音の種類が少なく、口の動きから言葉を読み取るヒントが少ない。感情やニュアンスは「目は口ほどに物を言う」という通り、目から読み取る。一方、子音が多い英語は、口を様々なパターンで動かすため、口を見る方が正確に理解しやすい。