「バーボンは麦茶」 緊急事態延長 ススキノ「闇営業」の事情

新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が1日、延長期間に入った北海道内。お酒を出す飲食店への休業要請が続く札幌市の歓楽街ススキノでは、こっそり酒を出す店もあるらしい。「まるで禁酒法があった時代の米国のようだ」。そんなふうにうそぶく酔客もいると聞き、街を歩いた。
「ワクチンだけに頼るのは危険」専門家くぎ
「現在、札幌市に緊急事態宣言が発令されております」。5月31日夕、ススキノに向かう途中、市の宣伝車からのアナウンスが街中に響く。帰宅を急ぐ会社員ら人の流れは、これまでと変わりはないように見える。
近くの雑居ビルで、シャッターが半開きになったおばんざいの店が目に留まった。店を営む40代の女性は「ごめんなさい、お酒を出せないから休業中。テークアウトの注文を作りに来たの」。要請に従いつつ何とか店を切り盛りする姿に胸が痛んだ。
日が暮れた。「ガールズバーどうですか。話だけでも聞いてください」。札幌駅前通で、若い女性が甲高い声で誘ってきた。休業要請中にもかかわらず、堂々と営業しているようだ。街のあちらこちらに、酒場の客引きとおぼしき男女が立っていた。
ススキノ中心部の飲食店ビルに入った。店は軒並み閉まっていたが、のれんの奥から客の声が聞こえてくる居酒屋があった。「うちは常連しか入れない」と店主にいったんは断られたが、「取材なら」と応じてくれた。 協力支援金を申請するつもりはなく、道の要請に応じず営業を続けているという。5月下旬、道職員らが鈴木直道知事名の「事前通知」を持参した。文書には、休業に応じなければ道のホームページに店名を公表することがあると書かれていた。「警察官も同伴、脅しだよ」と店主は憤る。「うちは来てくれるお客さんに助けられている。自分が正しいとは言わないが、道庁が俺の借金や携帯代を払ってくれるのか」 日付が変わり、緊急事態宣言の延長期間に入った。ススキノ交差点のシンボル「ニッカウヰスキー」の看板や広告の照明が消え、薄暗い通り。街灯ばかりが目立ち、人影はまばらだ。街が閑散としていたせいか、夜風が肌身にしみる。 看板の明かりを消したまま「闇営業」している場末のバーがあった。男女2人が会話を楽しんでいた。バーボンのグラスを傾ける中年の男性客は「この麦茶、ちょっと濃いな」と笑った。マスターは「延長は予想通りだけれど、いつまで肩身の狭い思いをしなければならないんだろうね」とため息をついた。【岸川弘明】
協力支援金を申請するつもりはなく、道の要請に応じず営業を続けているという。5月下旬、道職員らが鈴木直道知事名の「事前通知」を持参した。文書には、休業に応じなければ道のホームページに店名を公表することがあると書かれていた。「警察官も同伴、脅しだよ」と店主は憤る。「うちは来てくれるお客さんに助けられている。自分が正しいとは言わないが、道庁が俺の借金や携帯代を払ってくれるのか」 日付が変わり、緊急事態宣言の延長期間に入った。ススキノ交差点のシンボル「ニッカウヰスキー」の看板や広告の照明が消え、薄暗い通り。街灯ばかりが目立ち、人影はまばらだ。街が閑散としていたせいか、夜風が肌身にしみる。 看板の明かりを消したまま「闇営業」している場末のバーがあった。男女2人が会話を楽しんでいた。バーボンのグラスを傾ける中年の男性客は「この麦茶、ちょっと濃いな」と笑った。マスターは「延長は予想通りだけれど、いつまで肩身の狭い思いをしなければならないんだろうね」とため息をついた。【岸川弘明】
日付が変わり、緊急事態宣言の延長期間に入った。ススキノ交差点のシンボル「ニッカウヰスキー」の看板や広告の照明が消え、薄暗い通り。街灯ばかりが目立ち、人影はまばらだ。街が閑散としていたせいか、夜風が肌身にしみる。 看板の明かりを消したまま「闇営業」している場末のバーがあった。男女2人が会話を楽しんでいた。バーボンのグラスを傾ける中年の男性客は「この麦茶、ちょっと濃いな」と笑った。マスターは「延長は予想通りだけれど、いつまで肩身の狭い思いをしなければならないんだろうね」とため息をついた。【岸川弘明】
看板の明かりを消したまま「闇営業」している場末のバーがあった。男女2人が会話を楽しんでいた。バーボンのグラスを傾ける中年の男性客は「この麦茶、ちょっと濃いな」と笑った。マスターは「延長は予想通りだけれど、いつまで肩身の狭い思いをしなければならないんだろうね」とため息をついた。【岸川弘明】