市川市長の私設秘書を逮捕 虚偽登記の疑い 市政に影響力も

虚偽の書類を作成して法務局に提出したなどとして、千葉県警が自動車レンタル会社社長の押切裕雄容疑者(51)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の容疑で逮捕していたことが捜査関係者への取材で判明した。逮捕は5月24日。関係者によると、押切容疑者は市川市の村越祐民市長の私設秘書で、市役所にたびたび顔を出し、市政に一定の影響力を持っていたという。
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捜査関係者によると、押切容疑者は2019年3月に虚偽の書類を作成し、法務局に提出して会社を登記させるなどした容疑で逮捕されたという。
関係者によると、押切容疑者はかつて、民主党の衆院議員だった永田寿康氏(故人)や平野博文元官房長官の公設秘書を務めた。その後、衆院議員を2期務めた村越氏が、市長に初当選した18年4月の再選挙から選挙事務所で勤務を始めた。私設秘書として村越氏の公務以外での運転手や資金管理などを担当していたが、市役所にも出入りしていた。
市関係者は「企画部や財政部などの執務室にも自由に出入りをしていたのは有名な話」と話す。市の政策などにも口を出していたといい「職員に『なんでこんなことができないんだ』などとどう喝していた」と明かす。県警は5月25日、同容疑で市内にある村越氏の後援会事務所を家宅捜索している。
村越氏は、19年に市長公用車として米テスラ社製の高級電気自動車を導入したが、批判を受けて契約を解除した。その後、車を管理していたのは押切容疑者が社長を務める市内の自動車レンタル会社「ワルデンクリフ」だったという。また、21年2月には、市長室のトイレに約360万円かけてガラス張りのシャワー室を設置していたことが判明し、市議会が撤去を求める決議を可決するなど、たびたび物議を醸している。【小林多美子、山本佳孝】