日本人の死因第4位の脳卒中…性行為中に起きたらどうすればいい?

脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の総称。命に関わる病気であることはもちろんだが、たとえ命は助かっても、あとに重篤な麻痺が残ることも少なくない。日本人の死因第4位の脳卒中は、現代人にとって大きな脅威だ。
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しかし、その発症時のシチュエーションによって、予後の事情も色々と違ってくるようだ。今回は首都圏に住むTさん(44)を襲った「コロナ禍前」の出来事です。
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Tさんは東京郊外のマンションに住むサラリーマン。妻と二人の子どもとの4人家族だ。家庭には何の不満もないが、会社に行けばそれなりにストレスは抱えている。それを理由に、稀にではあるが、得意先から直帰の時などに風俗産業の消費者になることがあった。
その日も夕方から、都内の繁華街のホテルで出張型ヘルスを利用。行為に及んで20分ほど過ぎたところで異変が起きた。
かつて経験したことのない激痛が頭に走った。片頭痛や二日酔いの痛みとは明らかに質の異なる激烈な痛み。表現は変だが「外傷が頭の内側から起きたような激痛」だ。突然のことに事態が飲み込めないTさんを、今度は強烈な吐き気が襲った。なすすべもなくその場に嘔吐。事情が分からないなりに遠のく意識の中、彼は死を覚悟したという。
しかし、もっとうろたえたのは風俗嬢だ。自身の勤務する店に連絡すると、店からホテルに連絡が行き、係員が部屋に急行。あとから来た風俗店のスタッフと協議の末に救急車の要請に踏み切った。 Tさんが病院に担ぎ込まれた時点で発症から40分ほどが過ぎていた。頭部CTを撮影したところ、左被殻という脳の中央を占める部位からの出血が認められた。つまり「脳出血」だ。 緊急の開頭手術が行われ、血腫を除去。命は助かったものの右半身の麻痺と意識障害が残った。性行為が脳出血を招く2つのメカニズム「性行為の最中の脳卒中は、以前から指摘はされていました。以前勤務していた大学病院救命救急センターで、10年間に搬送されてきた脳卒中1605例のうち、発生状況が明らかな957の症例について詳しく調べたことがあるんです」 と語るのは、東京・町田市にある「なかはら脳神経クリニック」院長の中原邦晶医師。調査の内訳を見ると、「排尿・排便」の15%を筆頭に、「就寝中」13%、「自宅でくつろいでいるとき」13%、「入浴中」11%、「就労中」10%、「外出・買い物中」10%……と続き、「性行為」に起因するのは1%にあたる9例だった。 この9例を詳細に分析すると、男性8例に対して女性は1例、平均年齢は49.1歳。疾患の比率は「脳出血」3、「くも膜下出血」6、「脳梗塞」はゼロだった。発症場所は「自宅」の4に対して「ホテル・風俗施設等」が5。そして二人の間柄については「夫婦」3、「婚外」5、「単独(自慰)」1という結果となった。 圧倒的に男性に多い理由を、中原医師はこう推察する。「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
Tさんが病院に担ぎ込まれた時点で発症から40分ほどが過ぎていた。頭部CTを撮影したところ、左被殻という脳の中央を占める部位からの出血が認められた。つまり「脳出血」だ。 緊急の開頭手術が行われ、血腫を除去。命は助かったものの右半身の麻痺と意識障害が残った。性行為が脳出血を招く2つのメカニズム「性行為の最中の脳卒中は、以前から指摘はされていました。以前勤務していた大学病院救命救急センターで、10年間に搬送されてきた脳卒中1605例のうち、発生状況が明らかな957の症例について詳しく調べたことがあるんです」 と語るのは、東京・町田市にある「なかはら脳神経クリニック」院長の中原邦晶医師。調査の内訳を見ると、「排尿・排便」の15%を筆頭に、「就寝中」13%、「自宅でくつろいでいるとき」13%、「入浴中」11%、「就労中」10%、「外出・買い物中」10%……と続き、「性行為」に起因するのは1%にあたる9例だった。 この9例を詳細に分析すると、男性8例に対して女性は1例、平均年齢は49.1歳。疾患の比率は「脳出血」3、「くも膜下出血」6、「脳梗塞」はゼロだった。発症場所は「自宅」の4に対して「ホテル・風俗施設等」が5。そして二人の間柄については「夫婦」3、「婚外」5、「単独(自慰)」1という結果となった。 圧倒的に男性に多い理由を、中原医師はこう推察する。「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
緊急の開頭手術が行われ、血腫を除去。命は助かったものの右半身の麻痺と意識障害が残った。性行為が脳出血を招く2つのメカニズム「性行為の最中の脳卒中は、以前から指摘はされていました。以前勤務していた大学病院救命救急センターで、10年間に搬送されてきた脳卒中1605例のうち、発生状況が明らかな957の症例について詳しく調べたことがあるんです」 と語るのは、東京・町田市にある「なかはら脳神経クリニック」院長の中原邦晶医師。調査の内訳を見ると、「排尿・排便」の15%を筆頭に、「就寝中」13%、「自宅でくつろいでいるとき」13%、「入浴中」11%、「就労中」10%、「外出・買い物中」10%……と続き、「性行為」に起因するのは1%にあたる9例だった。 この9例を詳細に分析すると、男性8例に対して女性は1例、平均年齢は49.1歳。疾患の比率は「脳出血」3、「くも膜下出血」6、「脳梗塞」はゼロだった。発症場所は「自宅」の4に対して「ホテル・風俗施設等」が5。そして二人の間柄については「夫婦」3、「婚外」5、「単独(自慰)」1という結果となった。 圧倒的に男性に多い理由を、中原医師はこう推察する。「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
「性行為の最中の脳卒中は、以前から指摘はされていました。以前勤務していた大学病院救命救急センターで、10年間に搬送されてきた脳卒中1605例のうち、発生状況が明らかな957の症例について詳しく調べたことがあるんです」 と語るのは、東京・町田市にある「なかはら脳神経クリニック」院長の中原邦晶医師。調査の内訳を見ると、「排尿・排便」の15%を筆頭に、「就寝中」13%、「自宅でくつろいでいるとき」13%、「入浴中」11%、「就労中」10%、「外出・買い物中」10%……と続き、「性行為」に起因するのは1%にあたる9例だった。 この9例を詳細に分析すると、男性8例に対して女性は1例、平均年齢は49.1歳。疾患の比率は「脳出血」3、「くも膜下出血」6、「脳梗塞」はゼロだった。発症場所は「自宅」の4に対して「ホテル・風俗施設等」が5。そして二人の間柄については「夫婦」3、「婚外」5、「単独(自慰)」1という結果となった。 圧倒的に男性に多い理由を、中原医師はこう推察する。「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
と語るのは、東京・町田市にある「なかはら脳神経クリニック」院長の中原邦晶医師。調査の内訳を見ると、「排尿・排便」の15%を筆頭に、「就寝中」13%、「自宅でくつろいでいるとき」13%、「入浴中」11%、「就労中」10%、「外出・買い物中」10%……と続き、「性行為」に起因するのは1%にあたる9例だった。 この9例を詳細に分析すると、男性8例に対して女性は1例、平均年齢は49.1歳。疾患の比率は「脳出血」3、「くも膜下出血」6、「脳梗塞」はゼロだった。発症場所は「自宅」の4に対して「ホテル・風俗施設等」が5。そして二人の間柄については「夫婦」3、「婚外」5、「単独(自慰)」1という結果となった。 圧倒的に男性に多い理由を、中原医師はこう推察する。「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
と語るのは、東京・町田市にある「なかはら脳神経クリニック」院長の中原邦晶医師。調査の内訳を見ると、「排尿・排便」の15%を筆頭に、「就寝中」13%、「自宅でくつろいでいるとき」13%、「入浴中」11%、「就労中」10%、「外出・買い物中」10%……と続き、「性行為」に起因するのは1%にあたる9例だった。 この9例を詳細に分析すると、男性8例に対して女性は1例、平均年齢は49.1歳。疾患の比率は「脳出血」3、「くも膜下出血」6、「脳梗塞」はゼロだった。発症場所は「自宅」の4に対して「ホテル・風俗施設等」が5。そして二人の間柄については「夫婦」3、「婚外」5、「単独(自慰)」1という結果となった。 圧倒的に男性に多い理由を、中原医師はこう推察する。「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
この9例を詳細に分析すると、男性8例に対して女性は1例、平均年齢は49.1歳。疾患の比率は「脳出血」3、「くも膜下出血」6、「脳梗塞」はゼロだった。発症場所は「自宅」の4に対して「ホテル・風俗施設等」が5。そして二人の間柄については「夫婦」3、「婚外」5、「単独(自慰)」1という結果となった。 圧倒的に男性に多い理由を、中原医師はこう推察する。「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
圧倒的に男性に多い理由を、中原医師はこう推察する。「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
「女性ホルモンのエストロゲンには血管や脳を保護する作用があるので、閉経前の女性の脳卒中のリスクは低い。ただし、閉経後はエストロゲンが急激に低下するので安心はできません。この調査で1例だけいる女性も60代の方です」 中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
中原医師によると、性行為が脳出血を招くメカニズムは、大きく二つのルートが考えられるという。「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
「性行為の最中は呼吸が早まる、つまり過換気になるので、二酸化炭素量が低下して血管が収縮します。その収縮した狭い血管に血液が流れ込むので、血管に対する圧力が急激に上昇して出血のリスクを高める――というのが一つ目のルート。 もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
もう一つは、行為中に“いきむ”ことで胸の圧が上がることによるもの。胸の圧が上がると全身から心臓に戻る血液の量が減り、心臓から全身に送り出す血液量が低下します。すると全身の血圧が下がるので、今度は心臓が、その反動で大量の血液を送り出そうとする。元々動脈硬化がある人の血管は、この急激な血圧の上昇に耐えられなくなって出血を招くのです」スポーツは「脳に悪い」? それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
それなら同じく心臓に負荷がかかるスポーツでも、リスクは同じではないだろうか。前出の「脳卒中の発生状況」のデータを見ると、「スポーツ」の割合は「性行為」と同じ1%を示している。 しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
しかし中原医師は、この数字以上に性行為のほうが危険性は高い――と分析する。「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
「一般的な運動は、呼吸数や脈拍が直線的に上昇していくのに対して、性行為、特に男性は射精時に急激に脈拍と呼吸数が上昇し、その後一気に落ちていく、という特徴的な動きを見せます。そのため脳圧への影響もスポーツよりセックスのほうが遥かに大きく、脳出血のリスクという点でも差があると思われます」 性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
性行為と脳卒中を結びつける要因は他にもある。「環境」と「パートナー」だ。 日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
日常に近い状況よりも「非日常」のほうが血圧は高まる。つまり、「自宅」よりは「自宅以外の場所」、「配偶者」よりは「配偶者以外の人」のほうが興奮は高まり、血圧も上昇しやすい。そのため風俗や不倫などのほうが脳卒中を引き起こす危険性は高くなる。 当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
当然のことながら、基礎疾患の有無は大きく関与する。動脈硬化はもちろんだが、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病などがある人は要注意。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかっている人は、相手や環境に関係なく、セックスは後回しにして、まずそちらの治療を優先すべきだ。 中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
中原医師らのこの調査対象となった9つの症例。「予後軽快」は2例、「軽度の後遺症」が2例、「深刻な後遺症」が4例、そして「死亡」が1例。 9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
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9例中8例は救急車で搬送されてきたが、1例は病院の前に患者を置き去りにして、連れてきた人物は立ち去っている。 それでも病院に運んでもらえるだけでもいい方で、救命処置を講じることなくパートナーが逃げてしまえば、最悪の場合「突然死」として処理されることにもなりかねない。統計に出ないだけで、そうした不慮の死を遂げるケースが一定数存在することは想像に難くない。もしパートナーに異変が起こったら もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
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もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」 最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
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「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」 一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。 血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
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血管には「反動」が一番危険です。 くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
くれぐれもお気を付けください。(長田 昭二)
(長田 昭二)