「デモやったら辞めさせる」 在日ミャンマー人に実習先が心ない圧力

ミャンマー国軍の軍政に反発する街頭デモやビラ配りが繰り返されてきた福岡市でも、在日ミャンマー人たちが、デモに対する批判に胸を痛めている。
自民議員「ミャンマー国軍は殺人集団だ」
デモへの参加を呼びかけていた同市博多区のミャンマー料理店の従業員、トン・アウン・チョさん(28)にも、参加希望の技能実習生から「(実習先の会社に)『デモをやっているのを見たら辞めさせる』と警告された」と相談があった。知人の実習先からは直接電話で「なんでデモをしているのか」と問い詰められることもあったという。
トン・アウン・チョさんは、新型コロナウイルスへの感染リスクを理由に実習先がデモ参加を批判していることに「感染が社内に広がるのを心配するのは正しい」と理解を示す。ただ、実習生たちは日ごろから休日出勤を強いられるなど弱い立場に置かれているとして「デモを止めようとするのはコロナが怖いからだけでなく、数の少ない人たち(マイノリティー)をいじめる感情もあると思う。自分のやりたいことをやる権利は誰にでもある」と語気を強めた。
市内の専門学校に通う留学生のタン・トー・アウンさん(24)は軍政にあらがう母国の家族を気にかける日々が続く。「デモを理解してくれる人は日本にもいる。『国へ帰れ』と言う人はミャンマー人の苦労を知らないのだろう」と話した。【佐藤緑平、比嘉洋】