【独自】システム開発会社の上司と部下が別々に不正、計6億円超の虚偽発注

うその発注で会社の資金をだまし取ったなどとして、警視庁は6日、ともにシステム開発会社「ネットワンシステムズ」(東京、東証1部)元社員の牟田友英被告(42)(詐欺罪で起訴)を詐欺容疑で、佐々木秀次容疑者(50)を背任容疑で逮捕した。
2人は上司と部下の関係だったが、別々に不正を行っていたという。
捜査関係者によると、牟田被告は2014年12月頃、官公庁に納入する通信機器の購入費などの名目で、自社から取引先に約4億7600万円を支払わせて詐取した疑い。一部の機器は実際に納入されたが、牟田被告はパソコン約800台(約1億1000万円)を東京・秋葉原の買い取り業者に売却し、代金約6500万円を遊興費などに充てたとみられている。
一方、牟田被告の部下だった佐々木容疑者は19年6~9月頃、別の取引先にIT機器の保守管理業務などを架空発注し、自社から取引先に約1億9800万円を振り込ませて会社に損害を与えた疑い。警視庁は、佐々木容疑者が取引先から約1億7000万円を還流させ、不動産投資などに使ったとみている。
同社では19年11月、複数の取引先と架空の取引名目で資金だけを回す「循環取引」が発覚。社内調査で虚偽の発注などが判明し、2人とも懲戒解雇された。警視庁は、牟田被告が詐取したパソコン代の穴埋めのために循環取引を始めたとみている。牟田被告は同様に約1500万円を詐取したとして3月に詐欺容疑で逮捕され、起訴された。