元法相からの50万円「使った」 市議、公判証言翻す

2019年7月の参院選をめぐり、元法相で元衆院議員の河井克行被告(58)=公職選挙法違反罪で公判中=から現金50万円を受け取った自民党の今田良治・広島市議(74)が広島県警の聴取に対し、現金を寄付したとする公判での証言を翻し、「個人的に使った」と話していることが本人や捜査関係者への取材でわかった。
今田氏は昨年11月、東京地裁であった克行被告の公判に証人として出廷。19年3月と6月に計50万円を受け取り、同年12月に自身の選挙区の広島市安佐北区内にある二つのまちづくり団体に寄付した、と証言した。候補者の選挙区内での寄付行為を禁止する公選法違反の疑いがあるとして、今年2月に市民が告発。県警が受理して捜査していた。
今田氏は8日、朝日新聞の取材に「早くあのお金は手放したかった。渡したという思い込みをずっと持っていたので、寄付という言葉を使った」などと説明。「個人的に使ったのか」との質問には、「それでいいです」と応じた。5月下旬に県警から聴取され、同じ内容を話したという。
公判で虚偽の証言をしたことで、偽証罪に問われる可能性について、今田氏は「持って行っていないのに寄付したと言えば、偽証になるかもしれない。気持ちでは持って行ったつもりになっていた」と話した。(戸田和敬、東郷隆)