コールセンターのクラスター続発 北海道なお変異株猛威

北海道内での新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の発生が止まらない。
5月の発生件数は過去最多の158件で、4月(53件)の3倍となった。札幌市ではコールセンターでのクラスターが続発し、ワクチン予約業務が遅れる事態にもなった。新規感染者数は徐々に減少傾向となってきたが、感染力が強いとされる変異ウイルスが猛威を振るう状況は変わっていない。
道によると、5月のクラスター発生件数は、感染「第3波」のピークだった昨年11月の94件を大きく上回り過去最多を更新。医療施設・福祉施設が86件(4月は23件)、事業所などが36件(同9件)、学校が23件(同7件)。飲食店は13件(同14件)。
時短要請などが出されている飲食店でのクラスター発生は横ばいの一方、他の施設での増加が目立つ。道は「5月は感染者数が急増し、分野に偏りなくクラスターが発生した」(コロナ対策本部指揮室)とみる。家族間から職場・学校などへ感染が広がり、クラスターにつながったという。
高齢者、障害者らが集団生活する福祉施設や医療機関、保育施設などではクラスターが発生しやすいとされる。昨年の第3波でも、旭川市の病院と重症障害児者施設で大規模クラスターが発生し、自衛隊が災害派遣された。ある福祉施設の関係者は「家族間で感染した職員が気付かずに働き、施設内で広がる事例が多くみられる。職員の定期的なPCR検査が欠かせない」という。
第4波で目立つのが学校や事業所での感染だ。学校では部活やクラス内での感染が続いており、道は6月から、全国大会や道大会につながる部活動以外は原則休止にするなど対策を強化した。
事業所ではコールセンターでのクラスター発生が続いている。