許せないけど、生活が…「自粛拒否店」に勤める夫を送り出す

「毎日、命懸けの職場に夫を送り出している気持ちです」―。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言下、大半の飲食店が自粛要請を守る福岡県内で、営業を続ける店もある。こうした「自粛拒否店」で働く夫を持つ女性が、「感染危機と生活維持のはざま」で苦しむ胸の内を、西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せた。夫婦は50代。夫は料理人。辞めたくても「コロナ禍で仕事、職場は簡単には見つからない」。そう嘆く。
≪もう1人陽性が出ました。やっぱりって感じです≫
職場にいる夫から届く同僚の感染を告げるメッセージ。今年に入って何通目だろう。
勤め先の飲食店は事実上の“禁酒令”が出されてからも深夜まで営業し、お酒の提供も続けている。周囲の店が休業しているせいか、毎晩のように満席だという。「店では『コロナバブルだ』って言っているそうです」
夫の話を聞く限り、職場内の感染対策はほぼゼロに等しい。従業員は約10人。賄い料理を食べる際は、全員が一つの大皿に盛ったおかずを取り箸なしでつつく。狭い休憩室でマスクを外す人もいる。当然、検温なんて実施しない。昨冬、感染した経営者の口癖は「俺には免疫がある」「コロナはただの風邪だ」。大口をたたいていたどこかの国のトップですら、感染後はしおらしかったのに、だ。
「許せない」。そう強く思ったのは、従業員が感染した時の対応。全員が濃厚接触者とみられるのに、経営者が勝手に選別して「接触者の疑いあり」と保健所に報告した。通常通りに営業し、検査を受けた従業員も陰性だったらすぐに復帰させた。本来、濃厚接触者には14日間の自宅待機が求められているが、お構いなしだ。「従業員も、お客さんも危険にさらしている」 店を辞めようかと話し合ったこともあるが、コロナ禍の飲食業界はどこも厳しい。以前、従業員からの営業自粛の訴えに、経営者はこう言ったと聞いた。「嫌なら来なくていい」 行政の指導力を期待して県の担当部署に連絡したが、何も変わらず、誰かが巡回に来たという話も耳にしない。訪問調査「追い付いていない」 西日本新聞が県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局に確認すると、市民からの通報や、県が調査を委託した事業者からの情報を得て、自粛要請に応じない店を訪問しているという。ただ、陣容が小さいのに対し、情報は結構多いといい、担当者は「可能な限り回っているが、追い付いていない」と打ち明けた。店側は取材に応じていない。(井崎圭)
店を辞めようかと話し合ったこともあるが、コロナ禍の飲食業界はどこも厳しい。以前、従業員からの営業自粛の訴えに、経営者はこう言ったと聞いた。「嫌なら来なくていい」 行政の指導力を期待して県の担当部署に連絡したが、何も変わらず、誰かが巡回に来たという話も耳にしない。訪問調査「追い付いていない」 西日本新聞が県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局に確認すると、市民からの通報や、県が調査を委託した事業者からの情報を得て、自粛要請に応じない店を訪問しているという。ただ、陣容が小さいのに対し、情報は結構多いといい、担当者は「可能な限り回っているが、追い付いていない」と打ち明けた。店側は取材に応じていない。(井崎圭)
行政の指導力を期待して県の担当部署に連絡したが、何も変わらず、誰かが巡回に来たという話も耳にしない。訪問調査「追い付いていない」 西日本新聞が県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局に確認すると、市民からの通報や、県が調査を委託した事業者からの情報を得て、自粛要請に応じない店を訪問しているという。ただ、陣容が小さいのに対し、情報は結構多いといい、担当者は「可能な限り回っているが、追い付いていない」と打ち明けた。店側は取材に応じていない。(井崎圭)
訪問調査「追い付いていない」 西日本新聞が県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局に確認すると、市民からの通報や、県が調査を委託した事業者からの情報を得て、自粛要請に応じない店を訪問しているという。ただ、陣容が小さいのに対し、情報は結構多いといい、担当者は「可能な限り回っているが、追い付いていない」と打ち明けた。店側は取材に応じていない。(井崎圭)
西日本新聞が県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局に確認すると、市民からの通報や、県が調査を委託した事業者からの情報を得て、自粛要請に応じない店を訪問しているという。ただ、陣容が小さいのに対し、情報は結構多いといい、担当者は「可能な限り回っているが、追い付いていない」と打ち明けた。店側は取材に応じていない。(井崎圭)
(井崎圭)