【独自】コロナ治療薬の開発支援、4社7品目に20億円…厚労省が補助

厚生労働省は、新型コロナウイルスの治療薬開発を急ぐため、製薬会社4社に対し、国内での臨床試験の費用などとして、計約20億円を補助することを決めた。
軽症段階から使える薬を実用化し、重症化を防ぐのが主な狙いだ。
補助金の対象に選ばれたのは、グラクソ・スミスクライン(GSK)、中外製薬、ファイザー、小野薬品工業が開発している7品目。
これらは、すでに海外で緊急使用が認められていたり、臨床試験が進んでいたりする薬が多い。日本で承認されるには、日本人が加わった臨床試験で、効果や安全性を確認することが望ましい。厚労省は各社に、臨床試験や承認手続きにかかる費用として最大6億円を補助し、有望な薬を速やかに実用化したい考えだ。
国内では新型コロナの治療薬として、ウイルスの増殖を抑える薬や、炎症を抑える薬の3品目が承認されているが、いずれも中等症や重症の患者が対象。自宅療養中に急死する事例が相次いだことなどから、無症状や軽症段階から使える薬を望む声が上がっていた。
軽症者ら向けにGSKが開発する新薬は、ウイルスを攻撃するための抗体を利用するもので、海外の臨床試験で、軽症者らの重症化や死亡リスクを85%減らしたとの結果が出た。米国で緊急使用が許可された。
中外製薬の抗体を使った注射薬は、感染前に使うと、濃厚接触による発症リスクを8割抑えるとの臨床試験結果が出ており、予防的にも使えると期待されている。軽症者の重症化や死亡のリスクも減らすとして、米国で緊急使用が許可され、国内で臨床試験が進んでいる。 ファイザーは主に軽症者向けの飲み薬として抗ウイルス薬を開発。小野薬品は、慢性すい炎の薬を新型コロナに転用する計画で、国内で臨床試験を実施中だ。
ファイザーは主に軽症者向けの飲み薬として抗ウイルス薬を開発。小野薬品は、慢性すい炎の薬を新型コロナに転用する計画で、国内で臨床試験を実施中だ。