なぜ休業しない? 店主が語った「人らしく生きるため」

期限の20日での緊急事態宣言解除が検討される一方で、東京や大阪では酒類の提供制限は続きそうだ。
制限が長引く中、行政の要請に応じずに店を開け、酒を出す飲食店が出てきた。休業を続ける店との間に溝が広がる。コロナ禍で店は、酒はどうなっていくのか。(新谷千布美、浅沼愛)
大阪市内の通り沿いにあるバーの扉の前には、看板が置かれている。「今の政策には協力出来ません!!」
店主の男性(27)によると、午後5時から翌朝まで店を開けている。酒も出す。20席ほどの店だが客は多く訪れ、週末にはほぼ満席になる時もある。
今年1月の緊急事態宣言以降、休業していた。店主は「感染者が減ることにつながるのなら、という思いだった」と言う。
だが1日6万円(宣言期間中)の協力金はなかなか入らず、口座の残高が10万円に。月約30万円の家賃の支払期限が迫った。「もう死のうとすら思ったが、せめてその前に一度だけ、と」
4月20日に店を開け、SNSで告知した。訪れた客は「リラックスできる場所がなく、気が狂いそうだった」と打ち明けた。別の客はリモートワーク続きで気分が沈んだ状態に見えた。「一緒に飲んだらお互いちょっと元気になれた。人が人らしく生きるために必要な仕事だと実感した」
協力金は5月中旬に振り込まれたが、休業中に借りた生活費の返済に消えた。 店には消毒液を置き、換気を心がけ、席の間を広げた。1カ月以上店を開けているが、客が感染したという話は自分の耳には届いていない。「僕がコロナをもらって死んでも恨まない。お客さんも怖かったら店に来なければいい。お互い様で、自己責任だと思う」 無症状の客が訪れ、感染が店から拡大する危険性はある。だが、店主は言う。「他人の命を心配できる余裕があれば従うが、まだ無理。命令が出ても、過料を払って営業すると思う」
店には消毒液を置き、換気を心がけ、席の間を広げた。1カ月以上店を開けているが、客が感染したという話は自分の耳には届いていない。「僕がコロナをもらって死んでも恨まない。お客さんも怖かったら店に来なければいい。お互い様で、自己責任だと思う」 無症状の客が訪れ、感染が店から拡大する危険性はある。だが、店主は言う。「他人の命を心配できる余裕があれば従うが、まだ無理。命令が出ても、過料を払って営業すると思う」
無症状の客が訪れ、感染が店から拡大する危険性はある。だが、店主は言う。「他人の命を心配できる余裕があれば従うが、まだ無理。命令が出ても、過料を払って営業すると思う」