井村屋のあずきバー、やはり少しずつ「固く」なっていた…! その理由とは? 背景にあったのは「小豆へのこだわり」

7月1日は「井村屋あずきバーの日」。井村屋のあずきバーと言えば、非常に「固い」ことで有名だ。ネット上では「以前よりも固くなっている」といった意見も見られるが、果たして本当なのだろうか? 井村屋株式会社の方にお話を伺った。
2021年3月期、グループ全体の売上げはコロナの影響で前期比0.4%減の421億5200万円となったものの、冷菓や冷凍食品は伸長し、中でもあずきバーシリーズの売上げ本数は前期比116%の2億9200万本と、過去最高を記録した。
井村屋提供

まず気になるのが、コロナ禍の今、あずきバーが過去最高の売上げを更新した理由だ。井村屋株式会社 商品開発担当の嶋田孝弘氏は次のように分析する。
「コロナ禍であずきバーが売れた理由は3つあると考えています。一つには、巣ごもり需要。もともと1本入りタイプよりも箱入りタイプの「BOXあずきバー」の人気が圧倒的に高いのですが、とくに昨年はアイス業界全体でファミリーパックの需要が高まり、箱入りタイプの売れ行きを押し上げました。
また、コロナ禍での買い物時間短縮や経済不安を受け、目新しいものよりは定番品を購入する傾向が強かったと感じています。最後に、小豆の健康効果への期待ですね。こちらについては推測の域を出ないのですが、コロナに負けないよう小豆で免疫力をつけよう、という風潮が高まったことが影響していると思われます」同社でも既に10年前よりwebショップを立ち上げており、年々売上げを増やしてきている。webショップの品揃えは、アイスの場合は「BOXあずきシリーズ6箱セット」「駄菓子アイスアソートセット」などセット商品がメインで、巣ごもり需要の高まりを受けてネット通販の売上げがさらに伸びているそうだ。また、経済的な不安があるコロナ禍では、冒険するよりも「定番の安心感」を求める傾向が強い、という嶋田氏の二点目の分析も大いに頷ける。約50年という長期にわたって人気を保持し、1本入りタイプが75円、6本入りタイプが1箱356円とコストパフォーマンスもよいあずきバーは、まさに定番中の定番と位置付けられるだろう。あずきバー開発の知られざる苦悩あずきバーが初めて販売されたのは1973年。戦後の日本におけるアイスクリームの工場生産は1950年代から始まっていたが、井村屋は1963年と後発で参入したこともあり、発売当初は伸び悩んでいた。当時の状況について、前出の嶋田氏は次のように説明する。1973年当時のあずきバー(井村屋提供) 「初期にはバータイプのバニラミルクアイスや、氷金時というミルク味の氷の中に小豆あんを充填したものを販売していました。しかしヒットが続かず、どういったアイスがよいのか悩んでいた。そこへ、初代社長の井村二郎が『せっかく小豆の技術があるのだから、全面的に活かしてはどうか』と提案したんです」そもそも、ようかんを看板商品とする菓子舗「井村屋」が同社のルーツである。1896年の創業以来現在に至るまで、デザートや和菓子などの菓子や、ゆであずき、ぜんざいといった食品、そして肉まん、あんまんなどの点心・デリと事業を広げてきたが、全体を通じて「小豆」が重要な役割を果たしている。コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
同社でも既に10年前よりwebショップを立ち上げており、年々売上げを増やしてきている。webショップの品揃えは、アイスの場合は「BOXあずきシリーズ6箱セット」「駄菓子アイスアソートセット」などセット商品がメインで、巣ごもり需要の高まりを受けてネット通販の売上げがさらに伸びているそうだ。また、経済的な不安があるコロナ禍では、冒険するよりも「定番の安心感」を求める傾向が強い、という嶋田氏の二点目の分析も大いに頷ける。約50年という長期にわたって人気を保持し、1本入りタイプが75円、6本入りタイプが1箱356円とコストパフォーマンスもよいあずきバーは、まさに定番中の定番と位置付けられるだろう。あずきバー開発の知られざる苦悩あずきバーが初めて販売されたのは1973年。戦後の日本におけるアイスクリームの工場生産は1950年代から始まっていたが、井村屋は1963年と後発で参入したこともあり、発売当初は伸び悩んでいた。当時の状況について、前出の嶋田氏は次のように説明する。1973年当時のあずきバー(井村屋提供) 「初期にはバータイプのバニラミルクアイスや、氷金時というミルク味の氷の中に小豆あんを充填したものを販売していました。しかしヒットが続かず、どういったアイスがよいのか悩んでいた。そこへ、初代社長の井村二郎が『せっかく小豆の技術があるのだから、全面的に活かしてはどうか』と提案したんです」そもそも、ようかんを看板商品とする菓子舗「井村屋」が同社のルーツである。1896年の創業以来現在に至るまで、デザートや和菓子などの菓子や、ゆであずき、ぜんざいといった食品、そして肉まん、あんまんなどの点心・デリと事業を広げてきたが、全体を通じて「小豆」が重要な役割を果たしている。コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
また、経済的な不安があるコロナ禍では、冒険するよりも「定番の安心感」を求める傾向が強い、という嶋田氏の二点目の分析も大いに頷ける。約50年という長期にわたって人気を保持し、1本入りタイプが75円、6本入りタイプが1箱356円とコストパフォーマンスもよいあずきバーは、まさに定番中の定番と位置付けられるだろう。あずきバー開発の知られざる苦悩あずきバーが初めて販売されたのは1973年。戦後の日本におけるアイスクリームの工場生産は1950年代から始まっていたが、井村屋は1963年と後発で参入したこともあり、発売当初は伸び悩んでいた。当時の状況について、前出の嶋田氏は次のように説明する。1973年当時のあずきバー(井村屋提供) 「初期にはバータイプのバニラミルクアイスや、氷金時というミルク味の氷の中に小豆あんを充填したものを販売していました。しかしヒットが続かず、どういったアイスがよいのか悩んでいた。そこへ、初代社長の井村二郎が『せっかく小豆の技術があるのだから、全面的に活かしてはどうか』と提案したんです」そもそも、ようかんを看板商品とする菓子舗「井村屋」が同社のルーツである。1896年の創業以来現在に至るまで、デザートや和菓子などの菓子や、ゆであずき、ぜんざいといった食品、そして肉まん、あんまんなどの点心・デリと事業を広げてきたが、全体を通じて「小豆」が重要な役割を果たしている。コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
あずきバーが初めて販売されたのは1973年。戦後の日本におけるアイスクリームの工場生産は1950年代から始まっていたが、井村屋は1963年と後発で参入したこともあり、発売当初は伸び悩んでいた。当時の状況について、前出の嶋田氏は次のように説明する。1973年当時のあずきバー(井村屋提供) 「初期にはバータイプのバニラミルクアイスや、氷金時というミルク味の氷の中に小豆あんを充填したものを販売していました。しかしヒットが続かず、どういったアイスがよいのか悩んでいた。そこへ、初代社長の井村二郎が『せっかく小豆の技術があるのだから、全面的に活かしてはどうか』と提案したんです」そもそも、ようかんを看板商品とする菓子舗「井村屋」が同社のルーツである。1896年の創業以来現在に至るまで、デザートや和菓子などの菓子や、ゆであずき、ぜんざいといった食品、そして肉まん、あんまんなどの点心・デリと事業を広げてきたが、全体を通じて「小豆」が重要な役割を果たしている。コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
1973年当時のあずきバー(井村屋提供) 「初期にはバータイプのバニラミルクアイスや、氷金時というミルク味の氷の中に小豆あんを充填したものを販売していました。しかしヒットが続かず、どういったアイスがよいのか悩んでいた。そこへ、初代社長の井村二郎が『せっかく小豆の技術があるのだから、全面的に活かしてはどうか』と提案したんです」そもそも、ようかんを看板商品とする菓子舗「井村屋」が同社のルーツである。1896年の創業以来現在に至るまで、デザートや和菓子などの菓子や、ゆであずき、ぜんざいといった食品、そして肉まん、あんまんなどの点心・デリと事業を広げてきたが、全体を通じて「小豆」が重要な役割を果たしている。コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
「初期にはバータイプのバニラミルクアイスや、氷金時というミルク味の氷の中に小豆あんを充填したものを販売していました。しかしヒットが続かず、どういったアイスがよいのか悩んでいた。そこへ、初代社長の井村二郎が『せっかく小豆の技術があるのだから、全面的に活かしてはどうか』と提案したんです」そもそも、ようかんを看板商品とする菓子舗「井村屋」が同社のルーツである。1896年の創業以来現在に至るまで、デザートや和菓子などの菓子や、ゆであずき、ぜんざいといった食品、そして肉まん、あんまんなどの点心・デリと事業を広げてきたが、全体を通じて「小豆」が重要な役割を果たしている。コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
「初期にはバータイプのバニラミルクアイスや、氷金時というミルク味の氷の中に小豆あんを充填したものを販売していました。しかしヒットが続かず、どういったアイスがよいのか悩んでいた。そこへ、初代社長の井村二郎が『せっかく小豆の技術があるのだから、全面的に活かしてはどうか』と提案したんです」そもそも、ようかんを看板商品とする菓子舗「井村屋」が同社のルーツである。1896年の創業以来現在に至るまで、デザートや和菓子などの菓子や、ゆであずき、ぜんざいといった食品、そして肉まん、あんまんなどの点心・デリと事業を広げてきたが、全体を通じて「小豆」が重要な役割を果たしている。コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
そもそも、ようかんを看板商品とする菓子舗「井村屋」が同社のルーツである。1896年の創業以来現在に至るまで、デザートや和菓子などの菓子や、ゆであずき、ぜんざいといった食品、そして肉まん、あんまんなどの点心・デリと事業を広げてきたが、全体を通じて「小豆」が重要な役割を果たしている。コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
コンセプトは「素材の小豆を最大限に活かしたアイス」。小豆をもっともシンプルな形で味わうスイーツは「ぜんざい」だと考え、それをそのままアイスにしたような商品を目指した。しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
しかし、ぜんざいをただ凍らせるだけではアイスにならない。「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
「普通にぜんざいを凍らせると、小豆が沈みアイスの下側に偏ってしまいます。そこで適度なとろみをもたせるほか、型に入れる温度、凍らせるスピードを工夫することによって、小豆がアイス全体にまんべんなく行き渡るようにしました。また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
また、素材本来のおいしさを活かすために、安定剤などは使っていません。とろみの調整にはコーンスターチを使用していますが、これも使いすぎるとねばねばした食感になるため、最小限に抑えました」(前出の嶋田氏)では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
では、完成したあずきバー第1号の反響はどうだったのだろうか。「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
「小豆をたっぷりと使ったため、当時のアイスが10円、20円という中で30円と高い価格設定になっていました。今で言う『高級アイス』です。それにもかかわらず非常に売れました」(前出の嶋田氏)牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
牛乳を原料としたアイスが主流の中、小豆の素材そのものを味わえる商品は文字通りユニークな存在だったろう。そして小豆の食感、さっぱりした後味という特徴はその後も変わらず、あずきバー人気を長く支えている。 やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
やはり、「固く」なっていた…!大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
大きく変わったのが糖度だ。井村屋では、消費者の嗜好の変化に合わせて、数年、数10年に一度という頻度であずきバーの甘さの見直しを行ってきた。直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
直近で甘さの見直しを行ったのが2010年で、今は発売当初のあずきバーに比べて3~4割程度甘さが控えめになっているそうだ。そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
そして甘さの調節とも関係があるのだが、あずきバーでは誕生以来、もう一つの変化が起こっており、ネットなどで話題となっている。「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
「固さがどんどん増している」というのだ。消費者の実感として知られていることだが、同社に確認すると、実際その通りらしい。井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
井村屋提供 そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
そもそも「井村屋のあずきバーは固い」とは、ファンの間でささやかれてきた周知の事実。いったい、なぜ固いのだろうか。嶋田氏はこれについても、3つの理由を挙げて説明する。「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
「アイスは空気を含んでいるほど、ふわっとしてやわらかくなります。しかしあずきバーには、空気をほとんど含ませていません。これには、素材の味をしっかり味わって頂きたいという意図があります。二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
二つ目に、アイスは乳原料をたくさん使うとやわらかくなりますが、ご存じのようにあずきバーでは乳原料を使っていません。そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
そして、やわらかくするために安定剤や乳化剤が使われることもありますが、あずきバーは素材の味を活かすため、こちらも使っていません」つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
つまりあずきバーの固さは、小豆の素材感を追求するがゆえの結果だということだ。さらに砂糖の使用量を少なくすると、その分全体に占める氷の割合が高くなる。これが、あずきバーが硬度を増している大きな理由だという。小豆への並々ならぬ「こだわり」同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
同社がここまで小豆にこだわる理由は、歴史とともに培われた製造体制や技術に高い自信を持っているためだ。原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
原料の仕入れ、選別、そして加工までを自社で一貫して行っており、その過程の中には、習得に長い時を要する「職人技」が必要な場面もあるそうだ。これが他社には決して真似できない、商品の価値となっているという。すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
すなわち、「小豆のアイスはやっぱり井村屋」という消費者による評価にもつながっているのだ。小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
小豆へのこだわりをさらに突き詰めた近年の井村屋は、有機原料を使った「オーガニックあずきバー」や、北海道産の大納言小豆のみを使用した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム商品の展開も行なってきている。有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
有機原料を使ったオーガニックあずきバー(井村屋提供)北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
北海道産の大納言小豆のみを使用したゴールドあずきバー(井村屋提供) 「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
「あずきバー自体がかなり完成された商品のため、差を出すのが難しい。それでも一定数のファンがおり、有機食材専門店や生協などこだわった商品を置くお店で販売しています」(前出の嶋田氏)同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
同社が素材にこだわり抜いた商品となれば、味わってみたいという人は多いだろう。一方で今課題となっているのが、若い世代の開拓だ。あずきバーの箱入りタイプの主要客層は60~70代、コンビニで販売されることの多い1本売りは40~50代と、中高年層からの人気が高い。ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
ちなみに、硬度が増していることに対し、中高年のファンからの否定的な意見はないのだろうか。嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
嶋田氏によれば「昔は固さについてお客様からのご意見もあったが、今は『固いのが当たり前』、と理解頂けるようになった。しばらく口に含んで溶かす、冷凍庫から出してしばらく置くなど、それぞれ食べ方の工夫も楽しんで頂けているよう」とのことだ。井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
井村屋ではさらに、あずきバーをホットミルクにつけるというアレンジレシピも紹介している。アイスの周囲がほどよく溶けてミルクと混ざり、おいしいそうだ。ユニークなPRも大きな魅力話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
話を戻すと、同社ではファン層を広げるために、幼稚園や保育園で「遊んで!食べて!あずきに触れよう!」をテーマにイベントを実施するなど、食育活動を通じて若い世代へのPRも行っているという。また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
また、あずきバーシリーズとして人気の「ミルク金時」や「宇治金時」など、和素材と組み合わせた商品のほか、期間限定で予想外の素材とのコラボレーションに挑戦し話題となっている。とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
とくにヒットしたのが、2013年、発売40周年でラジオ番組とコラボした「ゆずあずきバー」。周囲を柚子アイスでコーティングした一品だ。また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
また、2017年には、“刃物のまち”岐阜県関市のイベント用に、「日本刀あずきバー」を制作したこともある。これは商品として発売されたわけではないが、固いという特徴を「自虐ネタ」のように用いたことで話題となった。刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
刃物で有名な岐阜県関市のイベントでの「日本刀あずきバー」(井村屋提供) 今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
今後も様々な素材との組み合わせや話題性のある商品で、若年層への訴求を行っていきたいと話す嶋田氏。2023年の「あずきバー50周年」を目前にしており、アニバーサリーイヤーにふさわしい商品の開発が今から進められているようだ。このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。
このように、原点である小豆へのこだわりを頑固に守り続けてきた井村屋。この「固い意志」が、時代は変わってもまた新たな価値を生み、広く受け入れられてきた理由と言えるだろう。