コロナ感染者の脱走逮捕騒動 問われる大阪府警の責任

警察の責任はどうなる――。新型コロナウイルスに感染し、大阪市内のホテルで宿泊療養中だった20代の男が行方不明になった事件で、大阪府警は30日、覚醒剤取締法違反(共同所持)の疑いで指名手配していた韓国籍で住所不定、無職の劉翼空容疑者(20)を大阪市の大阪メトロ今福鶴見駅のトイレで確保、同法違反容疑で逮捕した。
府警によると劉容疑者は身柄を確保された際はマスクを着用しており、発熱などはなかったという。府警は逃走後の足取りを調べ、保健所と協力して濃厚接触者の調査を進める。
劉容疑者は19日に入所。6階の部屋で療養を開始したが、22日に連絡が取れなくなった。部屋の窓のストッパーが壊されており、建物の足場などを伝って“脱走”したとみられていた。
ホテルは24時間体制で警備員が常駐し、監視カメラもあった。周囲はビルで囲まれているものの、6階の窓から簡単に飛び移れるような高さの建物はない。落ちたら大ケガの可能性もあっただけに、なぜそこまでして逃走しようとしたのかナゾだったが、劉容疑者は「奈良にいる友人に会いたかったから」と説明しているという。
一方で、この事件では“脱走”発覚後に、府警が一度は劉容疑者を逮捕していたことが発覚した。18日に大阪市内の民泊施設を捜索した際、若干量の覚醒剤を発見。その場にいた劉容疑者ら10~20代の男女4人を現行犯逮捕したが、劉容疑者のコロナ陽性が判明。4人とも素直に調べに応じていたため同日中に釈放していたのだ。 府警は「結果として逃走したので重く受け止め、今後の捜査に生かしていきたい」としたが、捜査関係者は「必要がないと釈放したのに、また指名手配しているから理屈が通っていない。吉村洋文知事が男に呼びかけ、NHKが釈放の一報を報じても、しばらくはしらばっくれていたからね。誰かが責任を取るべきでは」と話している。
府警は「結果として逃走したので重く受け止め、今後の捜査に生かしていきたい」としたが、捜査関係者は「必要がないと釈放したのに、また指名手配しているから理屈が通っていない。吉村洋文知事が男に呼びかけ、NHKが釈放の一報を報じても、しばらくはしらばっくれていたからね。誰かが責任を取るべきでは」と話している。