石川県知事選に浮上した馳浩氏の名前 自民県連に戸惑い

来年3月に任期満了を迎える石川県知事選に、自民党石川県連会長で、衆院議員の馳浩氏(60)=石川1区=の擁立論が浮上している。
党幹部に立候補の意思を伝えたとする報道もあり、県連内部では戸惑いの声も。8選への態度が注目される現職の谷本正憲知事は「今はコロナ対策に注力する時」と静観している。
「馳本人から話を聞いておらず、コメントはない」。馳氏の東京事務所は朝日新聞の取材にそう答えた。だが、馳氏は党幹部に知事選への立候補の意思を伝え、次の衆院選に出馬しないとする報道もある。ある自民県議は「本当なら、衆院選の後任を決めなければいけない」と驚く。
県連は知事選で谷本氏を毎回推薦してきたが、2018年の選挙で参院議員の山田修路氏(石川選挙区)の擁立を模索するなど、「谷本おろし」の声は以前からくすぶっている。馳氏は、昨秋の富山県知事選の候補者応援で谷本氏の多選批判を展開した森喜朗元首相に近いとされ、別の自民県議は「前々から出馬をにおわせていた。(知事選に)出るんだろうなと思っていた」と話す。
一方、谷本氏に近い自民県議は「(馳氏)本人からの話は一切ない。勝手なこと言っとるわ」と憤る。ただ、当の谷本氏は1日、報道陣の取材に「まだ知事の任期が8カ月ある。(コロナ禍での)県民の安全安心の確保に全力を傾ける」と述べるにとどめた。(岡純太郎、川辺真改)