九州道で急減速 危険運転致傷罪で起訴「びっくりさせてやろうと」

九州自動車道で急減速して後続車を停止させ、運転手にけがをさせたとして、福岡地検小倉支部は1日、北九州市小倉南区の建設作業員、柴山和希容疑者(25)を自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の罪で福岡地裁小倉支部に起訴した。福岡県警によると「びっくりさせてやろうと思った」と容疑を認めているという。
あおり運転58件摘発 「妨害運転罪」新設半年
起訴状などによると、柴山被告は1月30日午前5時45分ごろ、北九州市門司区の九州道下り線で、追い越し車線を時速約95キロで走行中、後続の大型トレーラー(約27トン)の通行を妨害しようと急減速。停止させられたトレーラーに、後ろを走っていた大型トラック(約13トン)を追突させて、それぞれの運転手にむち打ちや打撲などの軽傷を負わせた。
県警によると、柴山被告はそのまま走り去ったが、前後を走っていた車のドライブレコーダーの映像などから捜査を進め、6月10日に柴山被告を逮捕。柴山被告は当初、黙秘していたが、その後容疑を認めたという。
「あおり運転」を巡っては、2017年に神奈川県の東名高速道路であおり運転を受け、追い越し車線上に停止させられた車に後続のトラックが追突して夫婦が死亡した事故などを受けて社会問題化。厳罰化を求める声が高まった。
20年6月、「妨害運転罪」を新設して、不必要な急ブレーキや車間距離不保持などを処罰の対象とした改正道路交通法が施行されたのに続き、同年7月、故意による危険な運転で人を死傷させた場合に成立する「危険運転致死傷罪」の処罰対象を拡大する改正自動車運転処罰法が施行。 2類型の通行妨害行為が新設され、走行する車の前方で停止するなどし、死傷事故が起きる恐れのある速度で走る相手車両に著しく接近する行為高速道路や自動車専用道路で、走行する車の前方で停止するなどし、車を停止または徐行させる行為――が新たに処罰の対象となった。通行妨害行為によって相手を負傷させた場合は15年以下の懲役、死亡させた場合は1年以上の有期懲役を科す。 改正自動車運転処罰法の施行後、新設された2類型を適用した検挙は福岡県内で初めて。【成松秋穂】
2類型の通行妨害行為が新設され、走行する車の前方で停止するなどし、死傷事故が起きる恐れのある速度で走る相手車両に著しく接近する行為高速道路や自動車専用道路で、走行する車の前方で停止するなどし、車を停止または徐行させる行為――が新たに処罰の対象となった。通行妨害行為によって相手を負傷させた場合は15年以下の懲役、死亡させた場合は1年以上の有期懲役を科す。 改正自動車運転処罰法の施行後、新設された2類型を適用した検挙は福岡県内で初めて。【成松秋穂】
改正自動車運転処罰法の施行後、新設された2類型を適用した検挙は福岡県内で初めて。【成松秋穂】