警察犬「フレイル号」が見つめる先に顔を真っ赤にした女の子…行方不明通報から3時間半

夏を思わせる高温の中、行方不明になった10代女子の早期発見に貢献したとして、埼玉県警吉川署は警察犬「フレイル オブ S.ウイスタリア号」(シェパード、雄7歳)と飼い主で警察犬指導士の小林勝さん(52)に感謝状を贈った。
同署によると6月8日午前、女子がいなくなったと吉川市内の家族から通報があり、春日部市でフレイル号と暮らす小林さんに出動を要請した。現場に到着した小林さんは、フレイル号に女子の靴の匂いを嗅がせてから署員とともに捜索を始めた。
フレイル号は家から数百メートル離れた公園で立ち止まり、入り口付近のトイレ周辺や公園内を嗅ぎ回っていたところ、フレイル号が見つめる先に暑さで顔を真っ赤にした女子が現れた。署員が名前を呼ぶとうなずいたという。女子が見つかったのは、通報から約3時間半後の午後1時半頃だった。
女子が木陰で介抱される傍ら、フレイル号も疲労 困憊 ( こんぱい )した様子だったという。小林さんは「冬はいいが夏は犬もすぐに疲れる。女の子が犯罪に巻き込まれることもなく、無事に見つかってよかった」と振り返る。
フレイル号が警察犬として初めて出動した2015年6月から今回のお手柄まで、出動回数は549回に上り、表彰されるのは7回目という。6月29日に開かれた感謝状贈呈式で、フレイル号は藤沼誠署長からプレゼントされた1・5キロ分のビーフジャーキーが気になって仕方ない様子だった。