「竜馬がゆく」自筆原稿などお宝750点 2日から古書オークション

国民的作家、司馬遼太郎の代表作「竜馬がゆく」最終章の原稿が、2日から東京古書会館(東京都千代田区神田小川町)で始まる国内最大級の古書オークション「明治古典会七夕古書大入札会」に出品される。このほか著名作家の原稿や書簡、戦前の五輪関係の資料など古代から現代までの「お宝」約750点が集まり、ファンは見るだけでも楽しめそうだ。
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今回の目玉の一つは「竜馬がゆく」の最終章、「近江路」22編のうちの1~21編。新聞連載していた原稿で、最後の22編は司馬遼太郎記念館(東大阪市)が所蔵しているが、1~21編が市場に出るのは極めてまれという。
このほか、永井荷風の小説「東綺譚」私家版のあとがきの原稿や、三島由紀夫が1951~52年に海外旅行した際に書かれたとみられる「ニューヨーク文化」の草稿、夏目漱石の漢詩幅、太宰治のはがきなども出品される。映画「キングコング対ゴジラ」台本改訂稿(62年)など、エンターテインメント関連の資料も多い。また28年のアムステルダム五輪競泳で銀と銅の二つのメダルを獲得した高石勝男が渡欧した際のパスポートなど、五輪関連資料約100点もある。
2、3日は一般の客も現物を見ることができる。入場無料。希望の資料があれば4日の入札会で古書組合加盟業者に代理入札してもらう。同入札会は昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で初めて開催を見送った。今年は出品数を例年の約半数に抑え、最低入札価格を5万円から10万円に引き上げるなど、来客者の密を避ける対策を取り、開催する。【栗原俊雄】