爆破仕掛け人、ついに実家まで? 福岡・飯塚「呼び水に」

昭和の人気刑事ドラマ「西部警察」などをほうふつとさせる派手な爆破で地域活性化を狙う福岡県飯塚市出身の映像作家、永芳健太さん(49)=東京都在住=が主宰する「筑豊アクションプロジェクト」が1日、ついに同市阿恵にある永芳さんの実家の医院まで“爆破”した。その真意は?【荒木俊雄】
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この日は地元民放アナウンサーが刑事役になり、医院近くのスーパーで事件を犯した犯人役をパトカーで追跡。バズーカの攻撃をかわし、追い詰めた医院で銃撃戦を展開し医院は爆破される、との内容。現場では周辺住民らが映画さながらの場面に興味深く見入った。
永芳さんは小学生の時に「西部警察」の派手な爆破やカースタントに興味を持ち、歯科大に進学したものの方向転換。かつて多くの炭鉱があった筑豊地域に跡地など爆破撮影に適した広い場所があることに着眼し、行政や企業のPR動画撮影の他、銃撃戦の疑似体験イベントなどに取り組んでいる。
これまでは採石場やグラウンドなど比較的広い場所でイベントを開いてきたが、今回は飯塚市に合併前の旧筑穂町長で内科医の父達夫さん(84)が約50年前に開業した「永芳医院」を会場に選んだ。達夫さんの病気などで2020年10月から休院しているため施設が使え、爆破はほとんど煙でガラスが割れることもなく、安全に配慮すれば住宅街でもできることをPRしたい、との理由からだった。
さらに、最大の狙いは有名飲食店などに出店してもらい、爆破会場をマルシェにし、地元産品も楽しんでもらうことだという。この日は地元の筑穂牛や山田饅頭(まんじゅう)など6店の関係者も参加。永芳さんは「爆破だけだと思われがちだが、爆破は単なる呼び水。開催地に人を呼び、商品を買ってもらう。今日はその実証実験です」。コロナ後を見据え、永芳さんの新たな試みが始まった。