NTTドコモ「かけ放題プラン」悪用の疑い 通信事業者ら15人逮捕

NTTドコモの「かけ放題プラン」の規約に反して特定の番号に大量に電話をかけ続け、本来の通話料の支払いを免れたなどとして、愛知県警などは1日、組織犯罪処罰法違反(組織的偽計業務妨害、組織的詐欺)容疑で、通信事業会社「BIS」(東京都新宿区)の実質的経営者、渡部雅史容疑者(42)ら15人を逮捕したと発表した。
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逮捕容疑は2020年9月1~23日、NTTドコモの「かけ放題プラン」を使い、ドコモから割り当てられた携帯番号からBISの固定電話などに約7500回電話をかけ続け、約570万円の通話料の支払いを免れたとしている。
この際、渡部容疑者らは、通信事業者間で電話をかけた側から受けた側に通話時間などに応じた回線手数料を支払う「アクセスチャージ」と呼ばれる制度を悪用。大量の電話をBISの固定電話などにかけ続けることによって、通信網を持つ通信会社のA社にドコモから回線手数料が支払われたが、BISはA社から手数料の一部を受ける契約を結んでいた。
県警によると、渡部容疑者らは約5カ月間で総額4億円以上の支払いを免れ、約4年半の間に手数料として30億円以上の利益を得ていたとみて実態解明を進める。
別の架空請求事件で犯行に使われた携帯電話からBISの関与が浮上し、県警が捜査を進めていた。渡部容疑者らは「ゲートウェイ」と呼ばれる一度に多数の回線を使って電話をかけられる通信機器を使用していたとみられ、県警は20年9月、BIS社の従業員宅を家宅捜索し、ゲートウェイ3台を押収していた。【藤顕一郎、森田采花】