女性の盗撮写真投稿、「インスタなりすまし」で元同級生に賠償命令

岡山県内の高校に通っていた女性(20)が、写真共有アプリ「インスタグラム」で偽のアカウントを作られ、盗撮写真とともに卑わいな文章を勝手に投稿されたとして、同級生だった男性に440万円の損害賠償を求めた訴訟があり、地裁(小嶋宏幸裁判官)は2日、88万円の賠償を命じる判決を言い渡した。
判決によると、男性は高校内で女性の顔や下半身などを盗撮し、2018年7月頃から女性になりすまし、インスタグラムで卑わいな文章とともに投稿した。
小嶋裁判官は「インターネットで不特定多数が閲覧でき、女性の社会的評価を著しく低下させた。精神的な衝撃や苦痛は甚大」と、男性の責任を認定した。
原告の女性によると、盗撮について県警に相談したが、当時の県の迷惑行為防止条例では、学校内は盗撮の規制対象外だったため、事件化されなかった。県では19年、盗撮行為を禁じる場所に学校を加える条例改正があったが、女性のこの訴えかけが法令を変える契機の一つだったという。
女性は被害を受け精神的に不安定になり、現在でもスマートフォンのカメラに恐怖を覚えるといい、判決後の取材に「ネットに拡散した情報は消えない。声を上げないと、被害が出続けると思った。被告の男性には、自分がしたことの重大性を忘れないでほしい」と語った。