「紅王」なのに黄色い実 サクランボ苗木生産で混入ミス

鮮やかな紅色で、国内最大級の大きさを誇る山形県産サクランボの新品種「やまがた紅王(べにおう)」に、黄色い実をつける未登録のサクランボが混じっていたと県が2日、発表した。
来年夏の出荷を目指し、期待を集める新ブランド。栽培農家からの問い合わせで発覚した。
「紅王がこんなに黄色くなることがあるのですか?」
6月28~29日、天童、上山、東根3市の農家計4戸からJAなどを通じて県に問い合わせがあった。
現地調査の結果、計4本の苗木の黄色い実が、糖度が低くて普及を見込めず、品種登録もされていないサクランボ「山形C3号」のものと判明した。
苗木のもとになる穂木を接ぐ土台の木に、C3号が使われていた。冬季に穂木を採取する際、C3号が誤って混入した可能性があるという。
紅王は県が開発。2018~19年に計約3500本の穂木が種苗業者に供給され、生産農家や農業団体が約2万4千本の苗木を購入して栽培。県は今後、混入が疑われる苗木や母樹のDNA鑑定を行う。高橋雅史・県農林水産部長は会見で「サクランボを愛する県民の皆様に深くおわびしたい」と謝罪した。(辻岡大助)