迫る72時間、救出続く=安否不明64人の氏名公表―死者4人に、熱海土石流・静岡

静岡県熱海市の伊豆山地区で起きた土石流は新たに2人の死亡が確認され、死者は4人になった。
5日で発生から3日目。生存率が急激に下がる目安とされる発生から72時間が近づいており、県警や消防、自衛隊などが早朝から約1000人態勢で安否不明者の捜索を継続するとともに、県などが所在確認を急いだ。
県と市は同日夜、安否不明とみられる同地区住民64人の氏名を公表。市災害対策本部への情報提供を呼び掛けた。
熱海市は5日、死亡者のうち1人の身元を伊豆山地区の鈴木チヨセさん(82)と発表した。鈴木さんは4日までの捜索で救出され、搬送後に死亡した。県警によると、3日に海上で発見された死者2人のうち1人は70歳くらいの女性という。
5日には男女3人が救出されたが、うち60~80代とみられる女性1人の死亡が確認された。民家で見つかった高齢の男女2人は無事だった。
被災地には住民基本台帳上、215人の住民がいるとみられ、市が避難所からの名簿を照合するなどした結果、安否不明者は113人から64人となった。この他にも、「連絡が取れない」と警察などに通報や相談があった人が多数おり、被害規模の全容が分からない状況が続いている。
市内に別荘を所有する県外居住者も多く、県は伊豆山地区の家屋所有者に家族の安否情報を知らせてほしいと呼び掛けている。
土石流は3日午前10時半ごろ発生。建物約130棟が被害を受けており、5日正午時点で住民約560人が熱海市内のホテル2カ所に避難している。土石流発生を受け、5日は市内全ての市立小中学校が一斉休校となった。