NPOがデートDV出前講座 高校生に「自分の落ち度と思わないで」

ドメスティックバイオレンス(DV)に悩む女性や子どもを支援するNPO法人「ウィメンズネット『らいず』」(水戸市)は、茨城県つくば市の県立茎崎高で、交際相手から受ける、いわゆる「デートDV」についての出前講座を開催した。登壇した同NPO理事の錦織福子さんは1年生約50人に、「自分に落ち度があるとは絶対に思わないで」と呼びかけた。
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錦織さんはDVを「相手を支配するために暴力を手段として使うもの」と定義したうえで、ジェンダーバイアスや暴力の容認が原因と説明。殴る蹴るなどの身体的暴力だけでなく、同意のない性交渉や、相手の所在を常時監視する、常に相手におごらせるといったさまざまな暴力が混在し、優しくなる時期とDVの時期が繰り返されるといった傾向を紹介した。
同NPOが2019年度に発表した調査では、県内の女子高校生の3人に1人、男子高校生の5人に1人がデートDVの被害経験があったといい、錦織さんは「暴力をふるう方に責任がある。独りで悩まず、信頼できる大人に相談して」と呼びかけた。
生徒らは講義の後、デートDVの被害者がなぜ別れられないか、被害者が友人なら何ができるかについて、4~5人のグループに分かれてディスカッション。「外傷があれば『どうしたの?』と聞いてみるべきでは」といった意見が挙がった。
錦織さんは「暴力は許される行為ではない。今回学んだことが誰かを助けるきっかけになるはず」と総括。受講した浪間凜さん(15)は、「第三者が意見を言うのは簡単ではないが、気になったら声を掛けてみようと思う」と話した。【長屋美乃里】