介護の苦労分かってもらえず…元警察署長「叔母ちゃんごめん」と首絞める

介護していた102歳の叔母を殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた元神奈川県警泉署長(警視)の無職志田勇太郎被告(66)(横浜市緑区中山)の裁判員裁判が5日、横浜地裁(奥山豪裁判長)で始まった。
志田被告は起訴事実を認めたうえで、介護の苦労を分かってもらえず、憎しみが生まれたと説明。「自分の手で逝かせてあげようと思った。『叔母ちゃんごめん』と首を絞めた」と供述した。
起訴状などでは、志田被告は昨年8月16日夜、自宅で、同居する当時102歳の叔母・千枝子さんの首をコードで絞め、殺害しようとしたとしている。千枝子さんは2か月後に死亡したが、事件との因果関係は分かっていない。
冒頭陳述で検察側は、事件前からうつ病と診断されていた被告が、千枝子さんの介護への不安などから将来を悲観したと説明。介護を始めた約1週間後に心中を打診して断られ、殺害を考えるようになったと主張した。弁護側は「精神疾患と介護問題が重なった結果の突発的な犯行だった」と訴えた。