秀吉の朱印状、清水寺で「再発見」 母の病気平癒の謝意

豊臣秀吉が母親の病気が治ったことに感謝する内容の朱印状の原本が、世界遺産・清水寺(京都市東山区)で見つかった。
寺が7日発表した。東京大史料編纂(へんさん)所が1886年以降に写しを作っていたが、原本は所在不明だった。寺が古文書を整理する中で「再発見」されたという。
寺によると、書状は横約62センチ、縦約44センチの厚めの「大高檀紙(おおたかだんし)」に書かれている。秀吉の赤い判が押された朱印状で、秀吉の意思を示すものだという。書かれたのは天正17(1589)年3月10日。
清水寺の坂井輝久学芸員によると、母・大政所(おおまんどころ)の病気平癒の願掛けが成就したので、その見返りに約束したコメを早く受け取り、寺の造営をしてほしいと伝える内容。与えたコメの量は2千石(1石は150キログラム)との説もあるという。坂井学芸員は「今後、紙の質や朱印の形などから、ほかの書状の年代確認などに役立てられる」と話す。