二枚貝が「ヒッチハイク」 サンショウウオに乗って移動

マメシジミと呼ばれる仲間の二枚貝が、サンショウウオの指を挟んで「引っ越し」をしている様子を、オホーツク魚類研究会(北海道)などのチームが確認した。
二枚貝が陸上をサンショウウオに運ばれる事例が記録されたのは国内で初めてだとみられるという。
生物の中には、他の生物に付着して生息域を移動したり、子孫をばらまいたりするものは珍しくない。マメシジミ類も海外では、サンショウウオによって池の間を運ばれた例が知られるほか、昆虫やカメなどにも付着して移動すると考えられている。ただ、チームが調べた限り、国内では報告例がなかった。
チームは、2018年9月に陸地で1回、20年4月に水中で2回、北海道の釧路湿原やその周辺で、キタサンショウウオやエゾサンショウウオの指を挟む形で付着したマメシジミ類を確認。21年にも見つけた。一部は日本貝類学会誌に報告した。いずれも、挟まれていた指にけがはなかったという。
チームの秋山吉寛さんは「陸上では生活しない二枚貝が、他の動物を乗り物のようにして、陸路で移動しているのはとても面白い」と話す。