小池都知事の国政復帰論 与野党で臆測広がる

東京都の小池百合子知事が女性初の首相を目指し、次期衆院選で国政復帰を図るのではとの臆測が与野党内で広がっている。
小池氏と良好な関係を築く自民党の二階俊博幹事長が、自らの影響力を保持するためのカードとして利用しかねないとの見方もある。先の都議選で小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は主要政党に底力を見せつけており、その動向が注目されている。
都民ファは4日投開票の都議選で当初、獲得議席は1桁台まで後退するとの説があった。しかし、選挙戦最終盤に小池氏が応援に入った影響もあってか、蓋を開けてみれば31議席と健闘。新型コロナウイルス対策をめぐる政府への批判票が流れたとの見方もあり、政界では小池氏が余勢を駆って衆院選に出馬するとの声が一気に広がった。
立憲民主党の菅(かん)直人元首相は、自身のツイッターで「総理を狙う小池都知事のラストチャンス オリンピックが終われば衆院選。自民党二階幹事長が菅(すが)総理では勝てないと、小池氏を総理候補として衆院選に出す」と発信。新進党、自由党、保守党で行動を共にした両氏が連携すると断定的に記した。
小池氏について取り沙汰されているのが、選挙区内での現金提供疑惑で議員辞職した菅原一秀前衆院議員の地盤である東京9区からの無所属での出馬だ。同区は小池氏が衆院議員時代に地盤としていた東京10区に隣接しており、自民候補は空席となっている。
都民ファが国政政党となるべく、衆院選で東京や都市部に当たる全国の「1区」に候補者を立てるとの憶測もある。自民幹部は「(大阪で存在感を示す)日本維新の会のように根付かせてはいけない」と警戒を強めるが、党内には「『小池新党』との保守合同を真剣に検討すべきではないか」(中谷元・元防衛相)との意見がある。国民民主党からも連携を期待する声が出ている。二階氏が幹事長続投を目指す上で、小池氏の存在は人事権を持つ菅義偉首相や幹事長職奪還を狙う他派閥への牽制(けんせい)にもなる。冷遇されれば、小池氏と共闘する構えを示すことができるためだ。二階氏は8日のTBSのCS番組収録で「国会に戻ってこられるならば大いに歓迎だ」と述べ、小池氏の国政復帰に前向きな見解を示した。ただ、自民内では今回と前回の都議選で都民ファと激突した経緯もあり、小池氏への不満が少なくない。二階氏が過度に小池氏と連携すれば、反発を招く可能性がある。(広池慶一)
二階氏が幹事長続投を目指す上で、小池氏の存在は人事権を持つ菅義偉首相や幹事長職奪還を狙う他派閥への牽制(けんせい)にもなる。冷遇されれば、小池氏と共闘する構えを示すことができるためだ。二階氏は8日のTBSのCS番組収録で「国会に戻ってこられるならば大いに歓迎だ」と述べ、小池氏の国政復帰に前向きな見解を示した。ただ、自民内では今回と前回の都議選で都民ファと激突した経緯もあり、小池氏への不満が少なくない。二階氏が過度に小池氏と連携すれば、反発を招く可能性がある。(広池慶一)
ただ、自民内では今回と前回の都議選で都民ファと激突した経緯もあり、小池氏への不満が少なくない。二階氏が過度に小池氏と連携すれば、反発を招く可能性がある。(広池慶一)