家の前は冠水「避難所行きたいが、身動き取れない」 伊佐市の男性

大雨特別警報が発表された鹿児島、熊本、宮崎の3県では、未明から大雨が降り続いた。
避難情報で最も危険度の高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)が全域に出された鹿児島県伊佐市の伊佐湧水(ゆうすい)消防組合によると、市内を流れる川内川の支流で、川の水が堤防を越えてあふれているとの通報が複数入っている。出水市消防本部には、山間部の大川内地区で「家に土砂が流れ込んできた」との通報があった。けが人の情報はないという。
伊佐市菱刈重留の男性(69)は10日午前6時半ごろ、高台にある近くの親族宅に移った。「午前5時半ごろに外の様子を見に行くと道路が冠水していた。それからあっという間に床下まで水がきた。貴重品だけ持って避難した」と話す。
車イスの実母を連れて避難したが、雨が降りやむ気配はないという。「このまま雨がふり続ければ支流の氾濫(はんらん)も心配。避難所に移りたいが家の前は冠水しており、身動きがとれない」と話した。
同県さつま町の北薩広域公園では10日朝、川内川近くの出入り口が冠水。公園管理事務所長の樋高宗光さん(50)によると、併設するキャンプ場は利用客がおらず被害は出ていないが、近くに住む従業員の自宅が床上浸水するなどの被害が出ているという。