会費私的流用疑いの近大医学部教授、博士号取得者から謝礼30万円

近畿大学医学部(大阪狭山市)形成外科の磯貝典孝教授が、自らが指導する複数の博士号取得者から1人当たり30万円を受け取っていたことが明らかになった。元大学院生らは「普段の指導の謝礼として渡した。慣例になっていた」と毎日新聞に証言。学位論文の審査に不正はなかったとみられる。教授を巡っては、大学に無断で設立した研究会の会費を私的に流用した疑いもあり、大学が調べている。
近大医学部教授がタワマン賃料年240万円取得
元院生ら「慣例になっていた」
証言した複数の元院生らによると、医学博士の学位論文審査は、主査と呼ばれる主任教員1人と副査と呼ばれる副主任教員2人が当たる。主査と副査が公聴会で質問し、院生らが研究成果を報告。質疑応答に問題がなければ、学位が授与される。元院生らは学位取得後、磯貝教授にそれまでの指導の謝礼として30万円を支払った。
ある元院生は「謝礼金を渡す慣習があり、30万円が相場だと先輩から聞いていたので封筒に入れて渡した」と明かした。その上で「決して学位取得のためではない。実力で博士号を取った。指導していただいた謝礼の意味だが、お金が絡むこのような慣習はやはり良くない」とも話した。
別の元院生は「教授への謝礼が慣例になっていたので、深く考えずに渡してしまった。しっかりと研究をして認められたが、お金で博士号を買ったと誤解されたくはない」と語った。「自分だけ渡さないとその後の待遇が悪くなると思って渡した」などと説明した元院生もいた。教授「事実無根」 謝礼金の受け取りについて、磯貝教授は近大広報を通じて「事実無根だ」とするコメントを出した。 教授を巡っては、他にも金銭を巡る問題が明らかになっている。教授は10年以上前、形成外科の勤務医らが派遣される地域の関連病院の院長らと「近畿大学形成外科再建・再生医学研究会」を設立。近年では各病院から年間600万~800万円の会費を集めていたが、大学には無断の設立だった。大学は「近畿大学」の名称を冠した私的な研究会を認めていない。 教授は2019年、自宅とは別に大阪駅にほど近い一等地にあるタワーマンション32階の一室を購入。部屋を研究会の活動に使う名目で、研究会と賃貸契約を結び、会費収入から年間240万円の賃料報酬を得ていたが、「ほとんど利用していなかった」と取材に答えている。 関係者は「研究会としての活動実態はほとんどなかった」と証言しており、大学は研究会設立の経緯や会費の使途について教授から事情を聴くなどして調べている。【田中謙吉、稲垣淳】現金授受は表面化しにくく氷山の一角 医学博士の学位取得に絡む金銭授受が、これまでにも各地の大学で問題となったことがある。 2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
教授「事実無根」 謝礼金の受け取りについて、磯貝教授は近大広報を通じて「事実無根だ」とするコメントを出した。 教授を巡っては、他にも金銭を巡る問題が明らかになっている。教授は10年以上前、形成外科の勤務医らが派遣される地域の関連病院の院長らと「近畿大学形成外科再建・再生医学研究会」を設立。近年では各病院から年間600万~800万円の会費を集めていたが、大学には無断の設立だった。大学は「近畿大学」の名称を冠した私的な研究会を認めていない。 教授は2019年、自宅とは別に大阪駅にほど近い一等地にあるタワーマンション32階の一室を購入。部屋を研究会の活動に使う名目で、研究会と賃貸契約を結び、会費収入から年間240万円の賃料報酬を得ていたが、「ほとんど利用していなかった」と取材に答えている。 関係者は「研究会としての活動実態はほとんどなかった」と証言しており、大学は研究会設立の経緯や会費の使途について教授から事情を聴くなどして調べている。【田中謙吉、稲垣淳】現金授受は表面化しにくく氷山の一角 医学博士の学位取得に絡む金銭授受が、これまでにも各地の大学で問題となったことがある。 2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
謝礼金の受け取りについて、磯貝教授は近大広報を通じて「事実無根だ」とするコメントを出した。 教授を巡っては、他にも金銭を巡る問題が明らかになっている。教授は10年以上前、形成外科の勤務医らが派遣される地域の関連病院の院長らと「近畿大学形成外科再建・再生医学研究会」を設立。近年では各病院から年間600万~800万円の会費を集めていたが、大学には無断の設立だった。大学は「近畿大学」の名称を冠した私的な研究会を認めていない。 教授は2019年、自宅とは別に大阪駅にほど近い一等地にあるタワーマンション32階の一室を購入。部屋を研究会の活動に使う名目で、研究会と賃貸契約を結び、会費収入から年間240万円の賃料報酬を得ていたが、「ほとんど利用していなかった」と取材に答えている。 関係者は「研究会としての活動実態はほとんどなかった」と証言しており、大学は研究会設立の経緯や会費の使途について教授から事情を聴くなどして調べている。【田中謙吉、稲垣淳】現金授受は表面化しにくく氷山の一角 医学博士の学位取得に絡む金銭授受が、これまでにも各地の大学で問題となったことがある。 2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
教授を巡っては、他にも金銭を巡る問題が明らかになっている。教授は10年以上前、形成外科の勤務医らが派遣される地域の関連病院の院長らと「近畿大学形成外科再建・再生医学研究会」を設立。近年では各病院から年間600万~800万円の会費を集めていたが、大学には無断の設立だった。大学は「近畿大学」の名称を冠した私的な研究会を認めていない。 教授は2019年、自宅とは別に大阪駅にほど近い一等地にあるタワーマンション32階の一室を購入。部屋を研究会の活動に使う名目で、研究会と賃貸契約を結び、会費収入から年間240万円の賃料報酬を得ていたが、「ほとんど利用していなかった」と取材に答えている。 関係者は「研究会としての活動実態はほとんどなかった」と証言しており、大学は研究会設立の経緯や会費の使途について教授から事情を聴くなどして調べている。【田中謙吉、稲垣淳】現金授受は表面化しにくく氷山の一角 医学博士の学位取得に絡む金銭授受が、これまでにも各地の大学で問題となったことがある。 2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
教授は2019年、自宅とは別に大阪駅にほど近い一等地にあるタワーマンション32階の一室を購入。部屋を研究会の活動に使う名目で、研究会と賃貸契約を結び、会費収入から年間240万円の賃料報酬を得ていたが、「ほとんど利用していなかった」と取材に答えている。 関係者は「研究会としての活動実態はほとんどなかった」と証言しており、大学は研究会設立の経緯や会費の使途について教授から事情を聴くなどして調べている。【田中謙吉、稲垣淳】現金授受は表面化しにくく氷山の一角 医学博士の学位取得に絡む金銭授受が、これまでにも各地の大学で問題となったことがある。 2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
関係者は「研究会としての活動実態はほとんどなかった」と証言しており、大学は研究会設立の経緯や会費の使途について教授から事情を聴くなどして調べている。【田中謙吉、稲垣淳】現金授受は表面化しにくく氷山の一角 医学博士の学位取得に絡む金銭授受が、これまでにも各地の大学で問題となったことがある。 2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
現金授受は表面化しにくく氷山の一角 医学博士の学位取得に絡む金銭授受が、これまでにも各地の大学で問題となったことがある。 2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
医学博士の学位取得に絡む金銭授受が、これまでにも各地の大学で問題となったことがある。 2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
2008年には横浜市立大の教授ら約20人が複数の学位取得者から謝礼金計約580万円を受け取ったとして、懲戒処分などを受けた。刑事事件に発展したケースもあった。 こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
こうした問題を受けて文部科学省は08年、学位審査の透明性や客観性を確保するよう求める通知を全国の国公私立大学に通知。しかし、その後も複数の大学で金銭授受の問題が明らかになったことから、09年に再発防止を求めて再通知した。文科省には07~09年、東京医科大や北海道大など計6大学から同種の問題の報告があった。 近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】
近大医学部で今回、金銭授受の問題が明らかになったことについて、上昌広(かみまさひろ)・医療ガバナンス研究所理事長は「指導の謝礼とはいえ、大学教授が教え子から現金を受け取るのは常軌を逸している」と指摘。その上で「現金の授受は表面化しにくいので、近大の問題は氷山の一角だろう」とも話した。【稲垣淳】