爆竹で中止の「表現の不自由展」 河村市長「再開は捜査次第」

名古屋市の施設で開催中の企画展「私たちの『表現の不自由展・その後』」の会場に爆竹の入った封書が届き、同展が会期途中で事実上中止を余儀なくされた問題について、河村たかし市長は12日の定例記者会見で、今後の愛知県警の捜査状況次第で、主催者側が求める再開の可否を判断することを明らかにした。
【写真】「表現の不自由展・その後」はどんな展示会?
河村市長は「『差し迫った危険』を超える威力業務妨害罪の既遂。市民の生命身体に被害が及ぶ可能性があり、ストップするのが市長の責務だ」と臨時休館に理解を求めた。
その上で、河村市長は臨時休館の判断には「封書の中身」が影響したと説明。「捜査を優先させなければいけない」と具体的内容には言及しなかったが、市施設自体は13日から再開する。封書の宛先が「不自由展」で、「ターゲットも(他の)展覧会には向けられていない」ためという。
今後、主催者側から会場使用の再申請が出た場合については「警察と協議するが、差し迫った危険を超えたものを簡単には除去できない」と指摘した。
今回の企画展は、2年前に開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展に出品され、抗議が殺到した従軍慰安婦を象徴する少女像や昭和天皇の肖像を燃やすシーンを含む動画作品などを再び展示するもの。6~11日の予定だったが、8日に届いた郵便物の開封時に爆竹とみられる破裂音がするなどしたため、施設自体が臨時休館していた。【岡正勝】