【伏見学】「観光客さえ相手にすればいい」コロナで売上7億5000万円が消えた沖縄「ブルーシール」の大誤算

先日、県独自のものを含むと5回目になる緊急事態宣言の延長が発表された沖縄。政府の方針に「ちょっと長いな」と玉城デニー知事は語ったというが、これは県民の総意に近いと言ってもいいだろう。
そもそも、観光需要に大きく依存している沖縄経済にとって、長引くコロナ禍は大きな影を落としている。アイスクリームの製造販売で知られる老舗企業「ブルーシール」も、19年から20年かけて7億5000万円の減収を余儀なくされた。
「観光バブル」が弾けたあとに同社が選んだのは、観光客を“おまけ”と見なす施策だった。ブルーシールが大きく舵を切った「ウチナーンチュシフト」の実態にライターの伏見学氏が迫った。
ある平日昼下がりの那覇市・国際通り。通行人はまばらで、南国特有ののんびりしたムードはなく、どことなく緊張感がある。
通りに面した店舗の多くはシャッターが降りていて、「臨時休業」あるいは「閉店」の貼り紙。開いているお土産店や飲食店はあっても、店員が客を呼び込むような様子はない。
那覇市の中心部を東西に約1.6キロメートル伸びる国際通りは、言わずと知れた沖縄最大の繁華街だが、人通りは少なく、閑散とした状況が常態化している(6月22日、崎原有希撮影)2019年、沖縄県は1000万人超えという過去最高の観光客数を記録したが、あのころの活気はもうどこにもない。新型コロナウイルスの感染拡大によって1年以上このありさまだ。さらに追い討ちをかけるように、今年5月23日に5回目(県独自の宣言を含む)の緊急事態宣言が発令。当初定めた期限内に改善が見込めないことから、7月11日まで延長、さらに8月22日まで再延長されることが決定した。3ヶ月の長丁場だ。 今回の緊急事態宣言の引き金は、人口10万人当たりの新規感染者数が全国最多レベルになったことだ。ゴールデンウィークに10万人以上の観光客が沖縄に押し寄せ、その後、感染が急拡大した。こうした事態になるのは想定できたはずだが、沖縄側も断固として来沖を拒むことができないという事情もある。沖縄経済は観光需要に支えられているという現実があるからだ。「来てほしいけど、来てほしくない。来てほしくないけど、来てほしい……」。こうしたジレンマを抱えながら、規模や業種にかかわらず、多くの沖縄企業が先行きの見えない不安に怯えている。「観光客1000万人を起点とした施策がすべて吹っ飛んだ。トータルで7億5000万円の減収です」フォーモストブルーシールの山本隆二社長は、もうお手上げといった様子でこう語る。 同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
2019年、沖縄県は1000万人超えという過去最高の観光客数を記録したが、あのころの活気はもうどこにもない。新型コロナウイルスの感染拡大によって1年以上このありさまだ。さらに追い討ちをかけるように、今年5月23日に5回目(県独自の宣言を含む)の緊急事態宣言が発令。当初定めた期限内に改善が見込めないことから、7月11日まで延長、さらに8月22日まで再延長されることが決定した。3ヶ月の長丁場だ。 今回の緊急事態宣言の引き金は、人口10万人当たりの新規感染者数が全国最多レベルになったことだ。ゴールデンウィークに10万人以上の観光客が沖縄に押し寄せ、その後、感染が急拡大した。こうした事態になるのは想定できたはずだが、沖縄側も断固として来沖を拒むことができないという事情もある。沖縄経済は観光需要に支えられているという現実があるからだ。「来てほしいけど、来てほしくない。来てほしくないけど、来てほしい……」。こうしたジレンマを抱えながら、規模や業種にかかわらず、多くの沖縄企業が先行きの見えない不安に怯えている。「観光客1000万人を起点とした施策がすべて吹っ飛んだ。トータルで7億5000万円の減収です」フォーモストブルーシールの山本隆二社長は、もうお手上げといった様子でこう語る。 同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
さらに追い討ちをかけるように、今年5月23日に5回目(県独自の宣言を含む)の緊急事態宣言が発令。当初定めた期限内に改善が見込めないことから、7月11日まで延長、さらに8月22日まで再延長されることが決定した。3ヶ月の長丁場だ。 今回の緊急事態宣言の引き金は、人口10万人当たりの新規感染者数が全国最多レベルになったことだ。ゴールデンウィークに10万人以上の観光客が沖縄に押し寄せ、その後、感染が急拡大した。こうした事態になるのは想定できたはずだが、沖縄側も断固として来沖を拒むことができないという事情もある。沖縄経済は観光需要に支えられているという現実があるからだ。「来てほしいけど、来てほしくない。来てほしくないけど、来てほしい……」。こうしたジレンマを抱えながら、規模や業種にかかわらず、多くの沖縄企業が先行きの見えない不安に怯えている。「観光客1000万人を起点とした施策がすべて吹っ飛んだ。トータルで7億5000万円の減収です」フォーモストブルーシールの山本隆二社長は、もうお手上げといった様子でこう語る。 同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
今回の緊急事態宣言の引き金は、人口10万人当たりの新規感染者数が全国最多レベルになったことだ。ゴールデンウィークに10万人以上の観光客が沖縄に押し寄せ、その後、感染が急拡大した。こうした事態になるのは想定できたはずだが、沖縄側も断固として来沖を拒むことができないという事情もある。沖縄経済は観光需要に支えられているという現実があるからだ。「来てほしいけど、来てほしくない。来てほしくないけど、来てほしい……」。こうしたジレンマを抱えながら、規模や業種にかかわらず、多くの沖縄企業が先行きの見えない不安に怯えている。「観光客1000万人を起点とした施策がすべて吹っ飛んだ。トータルで7億5000万円の減収です」フォーモストブルーシールの山本隆二社長は、もうお手上げといった様子でこう語る。 同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
今回の緊急事態宣言の引き金は、人口10万人当たりの新規感染者数が全国最多レベルになったことだ。ゴールデンウィークに10万人以上の観光客が沖縄に押し寄せ、その後、感染が急拡大した。こうした事態になるのは想定できたはずだが、沖縄側も断固として来沖を拒むことができないという事情もある。沖縄経済は観光需要に支えられているという現実があるからだ。「来てほしいけど、来てほしくない。来てほしくないけど、来てほしい……」。こうしたジレンマを抱えながら、規模や業種にかかわらず、多くの沖縄企業が先行きの見えない不安に怯えている。「観光客1000万人を起点とした施策がすべて吹っ飛んだ。トータルで7億5000万円の減収です」フォーモストブルーシールの山本隆二社長は、もうお手上げといった様子でこう語る。 同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
「来てほしいけど、来てほしくない。来てほしくないけど、来てほしい……」。こうしたジレンマを抱えながら、規模や業種にかかわらず、多くの沖縄企業が先行きの見えない不安に怯えている。「観光客1000万人を起点とした施策がすべて吹っ飛んだ。トータルで7億5000万円の減収です」フォーモストブルーシールの山本隆二社長は、もうお手上げといった様子でこう語る。 同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
「観光客1000万人を起点とした施策がすべて吹っ飛んだ。トータルで7億5000万円の減収です」フォーモストブルーシールの山本隆二社長は、もうお手上げといった様子でこう語る。 同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
フォーモストブルーシールの山本隆二社長は、もうお手上げといった様子でこう語る。 同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
同社は戦後間もない1948年に創業した、沖縄の地でアイスクリームを製造、販売する老舗企業だ。「ブルーシール」は、沖縄の人たちはもちろんのこと、県外にも広く知られているブランドだろう。2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
2013年からサッポログループとなったブルーシールは、時を同じくして到来したインバウンドの好景気の波に乗り、過去最高業績を更新し続けた。19年の売上は25億円に達した。国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
国道58号線沿いにあるブルーシール牧港本店(写真提供:フォーモストブルーシール)ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
ところが、コロナ禍で一転。ホテルや観光施設などでの「観光関連」売上で4億円、「店舗関連」売上で3億円の赤字と、合計7億5000万円の損失を出し、20年の売上高は17億8700万円に沈んだ。「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
「25億円の会社が7.5億円も減収するというインパクトは計り知れません。でも、このことで観光バブルに踊らされていた現実に気付くことができました」赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
赤字を止血するために、ブルーシールが大胆な事業転換を迫られていたのは自明だった。そうした中で山本社長が行き着いたのは、観光客は「お菓子のおまけ」という割り切りだった。一体、どういうことだろうか。観光客さえ相手にすればいいその前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
その前に、まずはコロナ以前、つまり観光客で沖縄が沸いていたころのブルーシールの状況を振り返ってみよう。山本社長の言葉通り、観光バブルに翻弄されていたことがよくわかる。同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
同社では売上などの傾向から、沖縄に来た観光客は少なくとも1度はブルーシールのアイスクリームを食べていると分析。単純計算で、沖縄に1000万人が訪れたら、1000万個ものアイスクリームが売れるという。こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
こうした偶発的な購買行動に加えて、さらに収益を伸ばすために観光客への直接的なアプローチを行なっていた。例えば、修学旅行生に対して、アイスを1個買ったらもう1つサービスするキャンペーンなどを展開。そのための人的リソースを空港や観光施設などに大量投入していた。 昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
昨今の沖縄でのホテル建設ラッシュもブルーシールにとって追い風だった。同社はホテルというホテルにブルーシールアイスクリームを納入し、朝食バイキングなどで提供してきたからだ。「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
「一棟で500室くらいあるリゾートホテルだと、そこに入れるだけで1000万円くらいの売上になります。そんなホテルがぼこぼこ建つんです。当然、そこにリソースを当てますよね。極端な話、コンビニエンスストアに何回も商談しに行き、ようやく一つの商品を入れてもらうよりも楽にもうかるのです」山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
山本隆二社長(写真提供:フォーモストブルーシール)そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
そんな状態が長く続いていた。しかし、バブルはいずれ弾ける。このような考えは頭の中にあったものの、一度味をしめたら抜け出せない。これはブルーシールに限った話ではない。あらゆる企業が観光客を当てにしていた。そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
そうしたさなか、沖縄を突如襲ったコロナは、すべてを流し去った。昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。
昨年4月20日に沖縄で発令された1回目の緊急事態宣言。絶望的な売り上げに落ち込んだブルーシールは事業再建に向けた第一歩をどう踏み出したのか。<【後編】「観光客は“おまけ”」沖縄ブルーシールが密かに進めていた「ウチナーンチュシフト」の真相>でその実態を明かす。