官邸に除染土の鉢植え 小泉環境相発案「総理に話した」

加藤勝信官房長官は13日の記者会見で、東京電力福島第一原発の事故に伴う除染で出た土を用いた観葉植物の鉢植えを、首相官邸のエントランスに設置したと発表した。
除染土への理解を深めてもらおうという小泉進次郎環境相の提案を受けたものだという。
環境省によると、鉢植えは、中間貯蔵施設(福島県大熊町、双葉町)に運び込まれた除染土のうち、放射性物質が1キロあたり約5100ベクレルの土に覆土をして再利用した。国は2045年までに同県外で最終処分することを法律で定めており、最終処分量を減らすため、土を再生利用する計画を示している。
小泉氏は13日の閣議後の記者会見で、今回の取り組みについて「官邸の理解を得るために総理に直接、話をした。内閣の思いを体現した形で協力を頂いた」と述べた。
鉢植えの横には、付近の空間線量を示す線量計と共に、東京やニューヨークなどの主要都市と比べ、福島市の空間線量が大差ないことを説明するパネルも設置した。第一原発から北西に約60キロ離れた福島市を計測地点としたことに、環境省の担当者は「除染で線量が下がったことを示すため、県内の代表地点として福島市を挙げた」と述べた。
同様の鉢植えは12日から復興庁の大臣室、自民党本部、公明党本部にも一つずつ置かれた。(小手川太朗)