警視庁捜査で分かった老舗「かっぱ寿司」の落日 「スシロー」「くら寿司」の二強時代へ

回転寿司「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト株式会社は7月5日、「当社役員に対する競合会社からの告訴について」との文書を公式サイトなどで発表した。
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同社の文書によると、ライバルの「はま寿司」が不正競争防止法容疑で同社を告訴。6月28日に捜査が行われたという。
かっぱ寿司も社内調査を実施すると、同社の田辺公己社長(45)が、20年11月から12月まで、はま寿司の日次売上データなどを入手していたことが分かった。
田辺社長は東海大学を卒業すると、ゼンショー(現:ゼンショーホールディングス)に入社した。同社は2002年、はま寿司を設立したが、田辺社長は14年に取締役を務めていた。
18年にグループ会社のココスジャパンの社長に就任するが、しばらくしてゼンショーホールディングスを退社。20年11月にカッパ・クリエイトに顧問として入社した。はま寿司のデータを不正入手したのは、顧問の時だったという。
文書が発表されたのと同じ7月5日、TBS NEWSは「『かっぱ寿司』運営会社を警視庁が家宅捜索 他社の営業秘密侵害か」の記事を配信した。今や“負け組” この記事はYAHOO!ニュースのトピックスにも転載され、文書の内容を要約して紹介した上で、警視庁が不正競争防止法違反の容疑でカッパ・クリエイトの本社を家宅捜索したと報じた。 経済を担当する記者は「近年、カッパ・クリエイトの業績は芳しくありません」と指摘する。「4月30日に発表された決算短信で、売上高は648億8100万円で、前年比でマイナス13・3%と落ち込みが顕著でした。営業利益は15億7200万円の赤字、当期純利益は11億4900万円の赤字となりました」 回転寿司の業界に詳しい関係者は、「かっぱ寿司は追い詰められているのかもしれませんね」と言う。「かつては業界1位に君臨し、老舗との自負もあったはずです。しかし気がつけば、回転寿司のチェーンでは“負け組”になりつつあります。その焦りが、ライバル社のデータを不正に入手するという“禁じ手”をさせてしまったのかと考えてしまいます」低価格路線がヒット ひょっとすると世代によって、かっぱ寿司のイメージは異なるかもしれない。比較的、若い世代にとっては、魅力的ではないようだ。だが、少なくとも40代以上の消費者なら、かっぱ寿司の全盛期をご記憶だろう。 1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
この記事はYAHOO!ニュースのトピックスにも転載され、文書の内容を要約して紹介した上で、警視庁が不正競争防止法違反の容疑でカッパ・クリエイトの本社を家宅捜索したと報じた。 経済を担当する記者は「近年、カッパ・クリエイトの業績は芳しくありません」と指摘する。「4月30日に発表された決算短信で、売上高は648億8100万円で、前年比でマイナス13・3%と落ち込みが顕著でした。営業利益は15億7200万円の赤字、当期純利益は11億4900万円の赤字となりました」 回転寿司の業界に詳しい関係者は、「かっぱ寿司は追い詰められているのかもしれませんね」と言う。「かつては業界1位に君臨し、老舗との自負もあったはずです。しかし気がつけば、回転寿司のチェーンでは“負け組”になりつつあります。その焦りが、ライバル社のデータを不正に入手するという“禁じ手”をさせてしまったのかと考えてしまいます」低価格路線がヒット ひょっとすると世代によって、かっぱ寿司のイメージは異なるかもしれない。比較的、若い世代にとっては、魅力的ではないようだ。だが、少なくとも40代以上の消費者なら、かっぱ寿司の全盛期をご記憶だろう。 1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
経済を担当する記者は「近年、カッパ・クリエイトの業績は芳しくありません」と指摘する。「4月30日に発表された決算短信で、売上高は648億8100万円で、前年比でマイナス13・3%と落ち込みが顕著でした。営業利益は15億7200万円の赤字、当期純利益は11億4900万円の赤字となりました」 回転寿司の業界に詳しい関係者は、「かっぱ寿司は追い詰められているのかもしれませんね」と言う。「かつては業界1位に君臨し、老舗との自負もあったはずです。しかし気がつけば、回転寿司のチェーンでは“負け組”になりつつあります。その焦りが、ライバル社のデータを不正に入手するという“禁じ手”をさせてしまったのかと考えてしまいます」低価格路線がヒット ひょっとすると世代によって、かっぱ寿司のイメージは異なるかもしれない。比較的、若い世代にとっては、魅力的ではないようだ。だが、少なくとも40代以上の消費者なら、かっぱ寿司の全盛期をご記憶だろう。 1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「4月30日に発表された決算短信で、売上高は648億8100万円で、前年比でマイナス13・3%と落ち込みが顕著でした。営業利益は15億7200万円の赤字、当期純利益は11億4900万円の赤字となりました」 回転寿司の業界に詳しい関係者は、「かっぱ寿司は追い詰められているのかもしれませんね」と言う。「かつては業界1位に君臨し、老舗との自負もあったはずです。しかし気がつけば、回転寿司のチェーンでは“負け組”になりつつあります。その焦りが、ライバル社のデータを不正に入手するという“禁じ手”をさせてしまったのかと考えてしまいます」低価格路線がヒット ひょっとすると世代によって、かっぱ寿司のイメージは異なるかもしれない。比較的、若い世代にとっては、魅力的ではないようだ。だが、少なくとも40代以上の消費者なら、かっぱ寿司の全盛期をご記憶だろう。 1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
回転寿司の業界に詳しい関係者は、「かっぱ寿司は追い詰められているのかもしれませんね」と言う。「かつては業界1位に君臨し、老舗との自負もあったはずです。しかし気がつけば、回転寿司のチェーンでは“負け組”になりつつあります。その焦りが、ライバル社のデータを不正に入手するという“禁じ手”をさせてしまったのかと考えてしまいます」低価格路線がヒット ひょっとすると世代によって、かっぱ寿司のイメージは異なるかもしれない。比較的、若い世代にとっては、魅力的ではないようだ。だが、少なくとも40代以上の消費者なら、かっぱ寿司の全盛期をご記憶だろう。 1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「かつては業界1位に君臨し、老舗との自負もあったはずです。しかし気がつけば、回転寿司のチェーンでは“負け組”になりつつあります。その焦りが、ライバル社のデータを不正に入手するという“禁じ手”をさせてしまったのかと考えてしまいます」低価格路線がヒット ひょっとすると世代によって、かっぱ寿司のイメージは異なるかもしれない。比較的、若い世代にとっては、魅力的ではないようだ。だが、少なくとも40代以上の消費者なら、かっぱ寿司の全盛期をご記憶だろう。 1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
ひょっとすると世代によって、かっぱ寿司のイメージは異なるかもしれない。比較的、若い世代にとっては、魅力的ではないようだ。だが、少なくとも40代以上の消費者なら、かっぱ寿司の全盛期をご記憶だろう。 1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者) 時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。 ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。目前に迫った“統一”「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者) ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者) だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「この時はまだ、かっぱ寿司が1位で、スシローが2位でした。そして合併騒ぎがマスコミを賑わせている間に、くら寿司が猛烈な勢いで業績を伸ばし、この頃の紙面には『業界3位』と書かれるようになりました。徹底した顧客情報の分析と、タッチパネル式の注文など斬新なアイディアで経営を進め、注目を集めたのです」(前出の記者)低価格路線の失敗 スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
スシロー側が「敵とは組めない」と明言する事態となり、ゼンショーは撤退せざるを得なくなる。翌08年には、かっぱ寿司との提携を解消。大手回転寿司チェーンを一気に統合するというプランは水泡に帰した。 これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
これまで「1位・かっぱ寿司、2位・スシロー、3位・くら寿司」という順位だったが、2012年に変化が生じたとマスコミ各社が報じた。1位がスシローとなり、かっぱ寿司は2位に陥落したのだ。「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「12年11月に衆議院が解散され、自民党が政権を奪取します。『アベノミクス』という言葉が流行語になり、消費者が高級志向にシフトしました。ところが、かっぱ寿司は相変わらずの低価格路線で、消費者の心を掴むことができません。一方のスシローは原価率が50%と、外食業界では異例の高品質路線を選択しました。美味しい寿司をできるだけ安く販売するという姿勢は一貫していたので、どんどんリピーターを増やしていきました」(前出の関係者) この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
この2社を追っていたくら寿司は、12年11月に醤油ラーメンをヒットさせる。13年には天丼にも挑戦し、これも成功を収めた。 くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
くら寿司のファンは、品揃えが好きという人も多いだろう。回転寿司というよりファミレスに近い。うな丼にラーメンにうどん。ポテトフライや唐揚げもある。スイーツも豊富だし、カフェラテまで用意されている。同社が商機を掴んだ原点は、やはり12年だったのだろう。スシローとの差「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「12年という年は、回転寿司業界の“分岐点”だったのかもしれません。この後のかっぱ寿司は不振ばかりが報じられるようになります。13年には米穀卸の大手と資本提携を結び、栃木県に本社のある元気寿司との合併を目指します。もし実現すれば、売上高でスシローを抜き、再び業界1位に返り咲くと話題になりました。ところが、かっぱ寿司の赤字額が大きいことなどから話が進まず、結局は破談となるのです」(前出の記者) 最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
最終的には焼肉店「牛角」などを運営するコロワイドが14年にカッパ・クリエイトを買収して傘下に収めた。「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「不振にあえぐかっぱ寿司を横目に、スシローは15年、JALの再建も手がけた“プロ経営者”の水留浩一氏(53)を社長に迎え入れます。水留さんの経営手腕は、今般のコロナ禍でも話題になりました。回転寿司の業界では、いち早くテイクアウトに全力を注いだのです。結果、見事に巣ごもり需要を掘り起こし、業界最大手としてますます売上を伸ばしました。くら寿司はテイクアウトへのシフトが遅れ、店舗売上げの減少に悩まされたのとは対照的でした」(同・記者) そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
そして、かっぱ寿司は、くら寿司と、はま寿司にも抜かれて、現在4位とも報道されている。赤字に悩まされているのは冒頭で触れた通りだ。二強時代の到来「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「巻き返しを図ろうとして、かつてはま寿司で役員も務めた田辺社長を迎え入れたのは間違いありません。事件の背景には、回転寿司業界における“合従連衡”の歴史が影響を与えたと思います。先に紹介した通り、はま寿司とかっぱ寿司は合併する話があったわけです。田辺社長からすると、実に気軽な気持ちで『ちょっと売上を見せてよ』と頼んだのではないでしょうか」(同・関係者) そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
そこまでして売上データを見たいものなのかという疑問も湧くが、やはり役に立つのは間違いないという。「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「大学受験の模試で、友人の採点済の答案用紙を見せてもらうようなものでしょう。はま寿司のデータと、かっぱ寿司のデータを比較すれば、得意な部分と不得意な部分が一目瞭然になるはずです」(同・関係者) スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
スシロー、くら寿司、はま寿司、そしてかっぱ寿司と、一応はこの4社が大手として扱われている。だが、実際は違うという。「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
「スシローとくら寿司の二強体制が確定しました。回転寿司の国内市場も飽和状態を迎えています。スシローとくら寿司は海外進出に力を入れていくでしょう。一方、地方発の回転寿司のように、小さくても元気があり、消費者の支持を受けているチェーンもあります。それに挟まれるようにして、今いちばん苦しいのが、真ん中に位置する規模の回転寿司で、まさにかっぱ寿司が当てはまります。同社の今後については不透明と言わざるを得ません」(同・関係者)デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
デイリー新潮取材班2021年7月12日 掲載
2021年7月12日 掲載