五輪関係者の“感染対策違反” バッハ会長「私には届いていない」

来日している国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は14日、首相官邸を訪れ、菅義偉首相と会談した。23日に東京オリンピックの開幕を控え、「我々が日本国内にリスクを持ち込むことは絶対にない」と断言した。
バッハ会長「日本国民が恐れる必要はない」
バッハ氏は東京五輪が新型コロナウイルスの感染拡大で史上初の延期を経て開催されることを踏まえ、「歴史的な大会になる」と強調。コロナ下で海外からの観客受け入れを断念したことなどに関しては「何十億という世界の人が視聴する。これだけ多くの視聴者が五輪を見ることはない」と誇った。その上で、「日本国民一人一人が厳しいルールを勤勉に守ったから、(開催が)可能になった」と感謝した。首相は「政府も万全な感染対策を講じ、一致団結して成功に導きたい」と語った。
会談後に取材に応じたバッハ氏は、感染防止対策などを定めた「プレーブック(規則集)」に大会関係者が違反しているとの指摘に対し、「私のところには届いていない。8000件強の検査が行われ、陽性が判明したのは3件のみ。直ちに隔離している」と強弁。「世界から来るアスリートを温かく迎えてほしい」と呼びかけた。
8日に来日したバッハ氏は、隔離期間が明けた13日に大会組織委員会の橋本聖子会長の元を訪問。「五輪休戦決議」の開始日となる16日には、被爆地・広島の平和記念公園や平和記念資料館を訪れる。【松本晃】