保護者が剣道部員に暴行 叱りつけ、体や頭を踏みつける

富山県教育委員会と高岡工芸高校(高岡市)は13日、同校の保護者が剣道部員2人の体や頭を踏みつけるなどの暴行を働いたと発表した。
「安心安全が保障されるべき学校で暴力事案が発生し、誠に遺憾。生徒や保護者に心配をかけ申し訳ない」と謝罪した。この保護者は学校側の聞き取りに「暴力ではなく指導だった」などと答えたという。
この日、県庁で会見した県教委と同校によると、この保護者は40代の男性で、7日午後4時すぎ、柔道部の活動を見に来校した。あいさつした剣道部員の態度に腹を立て、同部員15人を約20分間、叱りつけた。その後、男子部員2人に対し、防具を着けた体や頭を数分にわたって踏みつけるなどした。そばにいた女子部員1人は、恐怖から過呼吸になったという。
叱りつける様子を近くで見ていた剣道部顧問の教員は、暴力をふるうのを目にして止めに入り、部員を避難させたという。県教委は「対応が遅れたことは否めない。顔を知った保護者で、暴力に発展すると推測するのは難しかった」との見方を示した。
部員にけがは確認されていないが、暴行を受けた1人は後から体に痛みを感じ、医師の診断中という。同校は9日、高岡署に相談。暴行を受けた1人の保護者は、被害届を出すか検討しているという。
暴行した保護者は、来校者が校舎に入る際に必要な、記名などの手続きをしていなかった。県教委は13日、来校者を受け付ける際、手続きを徹底するよう全県立学校に周知した。(田添聖史)