ワクチン集団接種の1人に空の注射器使用か 群馬・沼田市

群馬県沼田市は13日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を12日に受けた108人のうち1人に誤ってワクチンが入っていない空の注射器を使った可能性が高いと発表した。誤接種を受けたとみられる市民は分かっておらず、市は108人全員に血液検査を行い、ワクチンによってできる抗体の量を調べて確認を急ぐ。だが、抗体量には個人差があるため、特定につながらないことも想定されるという。
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市によると、12日午後6時から福祉施設のスタッフと65歳以上の高齢者計108人に行った集団接種終了後、会場の保健福祉センターにワクチンが充(じゅうてん)された注射器1本が残されていた。廃棄された針の本数を数えたところ107本しかなく、1人にワクチンが入っていない空の注射器を使ったとみられる。スタッフが使用済みの空の注射器をワクチン入りの注射器が並ぶトレーに誤って置いた可能性がある。
使用された注射器は、医療従事者が使い慣れている細長い1ミリリットルタイプではなく、国から配分された直径が太い2ミリリットルタイプのシリンジ(注射筒)だった。注射液を押し出す「押し子」の部分が硬いため、誤接種が事実とすれば、ワクチンを押し出す感触も分かりづらかったとみられる。【庄司哲也】