アメリカザリガニとミドリガメ、販売や放流を禁止へ…環境省が検討

ペットとして人気のある外来種のアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)について、環境省が外来生物法による規制に向けた検討を始めた。
同省の専門家会議が今月、規制が必要との提言案を示しており、輸入や販売、野外への放流などを禁止する方向で検討する一方、飼育については慎重に判断する方針だ。
アメリカザリガニとアカミミガメは、原産地の米国から持ち込まれて全国各地の池や田んぼなどで繁殖。農業被害や在来種減少など生態系への悪影響が報告されている。同省などは積極的に防除を行う必要のある「緊急対策外来種」に選び、野外へ放流しないよう呼びかけている。
しかし、許可のない飼育や輸入、野外放流などを禁じ、違反した場合は懲役や罰金が科される同法の「特定外来生物」には指定されていない。ともに国内で大量に飼われており、飼育禁止となった場合、飼い主が許可を取る煩わしさを嫌って一斉に放流してしまう恐れがあるためだ。
同省は指定に慎重な姿勢で、専門家会議も6日、「弊害をできるだけ軽減させる形」での規制を求める提言案を示した。8月上旬にも正式な提言を取りまとめる予定で、同省は法改正を視野に規制のあり方を具体化するが、飼育については柔軟に対応したい考えを示している。
特定外来生物には現在、ブルーギルやヒアリなど156種類が指定されている。昨年11月には、アメリカザリガニを除く外来種のザリガニも加わった。