熱海の捜索隊を支える漁港の氷 暑さ対策「ありがたい」

静岡県熱海市伊豆山で起きた土石流の現場では、30度近い暑さのなかで、行方不明者の捜索が毎日続いている。
17日で発生から2週間。消防や自衛隊でつくる捜索隊の熱中症予防に、市内にある網代漁港の氷が活躍している。
現場では16日も、各地の自衛隊、警察、消防合わせて約1千人態勢で捜索が行われた。静岡地方気象台によると、伊豆山の同日の最高気温は27・4度。暑さ対策として、温度計で気温や湿度を把握し、一定時間で隊員を交代させるなどの対策をとっているという。
暑さとたたかいながら、必死の捜索を続ける現場を支えているのが網代漁港の氷だ。港には日産5トンの製氷機が置かれ、常時20トンの氷を備蓄している。市が熱中症対策用の氷の調達先を探していたところ、港を管轄するいとう漁業協同組合網代支所が快諾。10日から供給が始まった。
港には連日捜索隊が訪れ、氷を現場に運んでいる。隊員の体や飲み物を冷やすのに使われるという。13日に氷を受け取りに来た浜松市消防局の担当者は「隊員の熱中症対策は非常に重要。提供してもらえるのは助かります」と感謝の言葉を口にした。
網代支所と製氷機メーカーの「アイスマン」(福岡県久留米市)は共同で、計10トンの氷を無償提供する。根本雅典支所長(60)は「氷によって活力を得て、捜索活動に力を入れてもらいたい」と話した。 気象台によると、熱海市付近は今後1週間も連日30度前後の日が続く予報で、熱中症に注意が必要だ。担当者は「重装備で作業している方が多いので、水分補給や、交代ができるような態勢の構築が重要だ」としている。(山下寛久)
気象台によると、熱海市付近は今後1週間も連日30度前後の日が続く予報で、熱中症に注意が必要だ。担当者は「重装備で作業している方が多いので、水分補給や、交代ができるような態勢の構築が重要だ」としている。(山下寛久)