飲酒・無免許で夫婦死なせた少年「軽い気持ちで運転」…母親「捕まるから山の方に」と指示

広島県庄原市の国道で2月、無免許で飲酒運転し、高齢夫婦を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許危険運転致死)などに問われた三次市の少年(18)の公判が15日、地裁であり、検察側は懲役8年以上13年以下の不定期刑を求刑して結審した。
判決は8月30日に言い渡される。
起訴状では、少年は2月7日、酒を飲んだ状態で車検切れの乗用車を運転し、対向してきた軽乗用車に衝突。乗っていた岡田和歌子さん(当時80歳)と夫の重紀さん(同85歳)を死なせたとしている。
検察側は論告で、少年は、運転開始後も酒を飲んで深酔いし、計約53キロ走行。事故当時、現場の制限速度(時速50キロ)を約20キロ上回る速度で事故を起こしたと指摘。「以前から飲酒や無免許運転に及んでおり、順法精神の欠如は甚だしい」と主張した。
一方、母親は道路交通法違反(無免許・酒気帯び運転)のほう助容疑などで書類送検されている。検察側は、母親が運転前の少年に、「警察に捕まるから走るなら(人目につかない)山の方に行きなさい」と指示したと指摘している。
少年は被告人質問で、「『少しくらいなら大丈夫だろう』と軽い気持ちで運転してしまった」と当時の心境を述べた。更に、遺族らに、「取り返しのつかないことをした。申し訳ありません」と頭を下げた。